体幹深部筋群に対する運動介入が立位重心動揺に及ぼす影響

〔目的〕運動制御への関与や固有受容器としての役割が注目されている体幹深部筋群への運動介入が,重心動揺に及ぼす影響を明らかにすることを目的とした.〔対象〕立位,歩行の自立した運動器疾患患者20名とした.〔方法〕運動課題は,腹部引き込み運動と下肢運動とし,それぞれ引き込み運動と下肢運動とした.介入前後での重心動揺を2群間で比較した.〔結果〕腹部引き込み運動群では,有意に総軌跡長,外周面積,矩形面積の減少,単位面積軌跡長の増加を認めた.一方,下肢運動群では,介入前後で有意な変化は認められなかった.〔結語〕体幹深部筋に対する運動介入は,重心動揺を安定させることが示された....

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Published in理学療法科学 Vol. 27; no. 1; pp. 47 - 50
Main Authors 種本, 翔, 渡邉, 進
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 理学療法科学学会 2012
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ISSN1341-1667
2434-2807
DOI10.1589/rika.27.47

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Summary:〔目的〕運動制御への関与や固有受容器としての役割が注目されている体幹深部筋群への運動介入が,重心動揺に及ぼす影響を明らかにすることを目的とした.〔対象〕立位,歩行の自立した運動器疾患患者20名とした.〔方法〕運動課題は,腹部引き込み運動と下肢運動とし,それぞれ引き込み運動と下肢運動とした.介入前後での重心動揺を2群間で比較した.〔結果〕腹部引き込み運動群では,有意に総軌跡長,外周面積,矩形面積の減少,単位面積軌跡長の増加を認めた.一方,下肢運動群では,介入前後で有意な変化は認められなかった.〔結語〕体幹深部筋に対する運動介入は,重心動揺を安定させることが示された.
ISSN:1341-1667
2434-2807
DOI:10.1589/rika.27.47