脳卒中片麻痺者への発症後早期の部分免荷トレッドミル歩行練習の短期介入適応の検討

〔目的〕発症後早期の脳卒中片麻痺者への部分免荷トレッドミル歩行練習(BWSTT)短期介入の適応となり得る対象を選定することである。〔対象〕脳卒中片麻痺者28例。〔方法〕免荷量を体重の20%としたBWSTT介入を連続5日間で行った。対象の分類には,従属変数を介入前後の歩行速度変化,独立変数を年齢,病型,発症後日数,下肢ブルンストロームステージ(下肢ステージ),介入前の歩行速度,遊脚相の対称性(対称性)としてClassification & Regression Trees(CRT)を用いた。〔結果〕下肢ステージがV以上,対称性が0.90以下の左右非対称群(n=11)の予測値は19.6 m...

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Published in理学療法科学 Vol. 25; no. 3; pp. 349 - 355
Main Authors 武井, 圭一, 山本, 満, 國澤, 洋介, 高倉, 保幸, 金子, 誠喜
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 理学療法科学学会 2010
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ISSN1341-1667
2434-2807
DOI10.1589/rika.25.349

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Summary:〔目的〕発症後早期の脳卒中片麻痺者への部分免荷トレッドミル歩行練習(BWSTT)短期介入の適応となり得る対象を選定することである。〔対象〕脳卒中片麻痺者28例。〔方法〕免荷量を体重の20%としたBWSTT介入を連続5日間で行った。対象の分類には,従属変数を介入前後の歩行速度変化,独立変数を年齢,病型,発症後日数,下肢ブルンストロームステージ(下肢ステージ),介入前の歩行速度,遊脚相の対称性(対称性)としてClassification & Regression Trees(CRT)を用いた。〔結果〕下肢ステージがV以上,対称性が0.90以下の左右非対称群(n=11)の予測値は19.6 m/min,下肢ステージがV以上,対称性が0.91以上の高歩行能力群(n=6)は7.2 m/min,下肢ステージがIV以下の中等度麻痺群(n=11)は8.1 m/minであった。決定係数は0.60であった。〔結語〕発症後早期におけるBWSTTの短期介入は,麻痺側下肢運動機能は良好ながら,左右非対称の歩行パターンを呈する症例に対して適応になり得ると考えた。
ISSN:1341-1667
2434-2807
DOI:10.1589/rika.25.349