地域在住高齢者の大腿周径および大腿四頭筋筋厚と大腿四頭筋筋力との関連

〔目的〕本研究は,高齢者を対象に膝蓋骨上縁より10 cm部,15 cm部,20 cm部の周径および筋厚を測定し,どの部位が大腿四頭筋力とより関連するのかを検討した。〔対象〕地域在住の女性高齢者56名(平均年齢は71.6±6.5歳)とした。〔方法〕超音波測定装置により大腿四頭筋筋厚,メジャーにより大腿周径を計測し,ハンドヘルドダイナモメータで計測した大腿四頭筋筋力との関連をピアソンの相関係数を求めて検討した。〔結果〕すべての大腿周径および大腿四頭筋筋厚の膝蓋骨上縁10 cm部と大腿四頭筋筋力との間にはそれぞれ有意な中等度の相関が認められた。膝蓋骨上縁15 cm部と20 cm部の大腿四頭筋筋厚と大...

Full description

Saved in:
Bibliographic Details
Published in理学療法科学 Vol. 25; no. 5; pp. 673 - 676
Main Authors 村田, 伸, 村田, 潤, 江崎, 千恵, 堀江, 淳, 大田尾, 浩, 宮崎, 純弥
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 理学療法科学学会 2010
Subjects
Online AccessGet full text
ISSN1341-1667
2434-2807
DOI10.1589/rika.25.673

Cover

More Information
Summary:〔目的〕本研究は,高齢者を対象に膝蓋骨上縁より10 cm部,15 cm部,20 cm部の周径および筋厚を測定し,どの部位が大腿四頭筋力とより関連するのかを検討した。〔対象〕地域在住の女性高齢者56名(平均年齢は71.6±6.5歳)とした。〔方法〕超音波測定装置により大腿四頭筋筋厚,メジャーにより大腿周径を計測し,ハンドヘルドダイナモメータで計測した大腿四頭筋筋力との関連をピアソンの相関係数を求めて検討した。〔結果〕すべての大腿周径および大腿四頭筋筋厚の膝蓋骨上縁10 cm部と大腿四頭筋筋力との間にはそれぞれ有意な中等度の相関が認められた。膝蓋骨上縁15 cm部と20 cm部の大腿四頭筋筋厚と大腿四頭筋筋力との間に有意な強い相関が認められた。〔結語〕これらの結果より,大腿四頭筋筋力の推定を超音波測定法で行う場合,膝蓋骨上縁15 cm以上の筋厚を計測する方がよりよいことが示唆された。
ISSN:1341-1667
2434-2807
DOI:10.1589/rika.25.673