閉塞性動脈硬化症患者における心拍-運動リズム間の同期現象の誘発が歩行中の下腿筋酸素動態に及ぼす影響

〔目的〕本研究では,活動筋への血流を最適化すると推測されている心拍‐運動リズム間の同期現象の臨床的意義を明らかにすることを目的とした.〔対象と方法〕対象は間歇性跛行を呈している閉塞性動脈硬化症患者1名とした.対象者は心拍リズムに同調させたリズムと,それと異なる3種類のリズムでトレッドミル上を歩行し,患側下腿後面の組織血液酸素飽和度から歩行による下肢の虚血を評価した.〔結果〕心拍リズムに同調させた歩行リズムでは,他の条件と比較して歩行中の患側下肢の虚血が軽度であった.〔結語〕心拍‐運動リズム間の同期現象は,末梢循環障害患者に対しても,活動筋への血流を最適化する効果があることが示唆される....

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Published inRigaku ryoho kagaku Vol. 31; no. 6; pp. 925 - 929
Main Authors 竹内, 真太, 美津島, 隆, 西田, 裕介
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published Tokyo 理学療法科学学会 01.01.2016
Japan Science and Technology Agency
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ISSN1341-1667
2434-2807
DOI10.1589/rika.31.925

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Summary:〔目的〕本研究では,活動筋への血流を最適化すると推測されている心拍‐運動リズム間の同期現象の臨床的意義を明らかにすることを目的とした.〔対象と方法〕対象は間歇性跛行を呈している閉塞性動脈硬化症患者1名とした.対象者は心拍リズムに同調させたリズムと,それと異なる3種類のリズムでトレッドミル上を歩行し,患側下腿後面の組織血液酸素飽和度から歩行による下肢の虚血を評価した.〔結果〕心拍リズムに同調させた歩行リズムでは,他の条件と比較して歩行中の患側下肢の虚血が軽度であった.〔結語〕心拍‐運動リズム間の同期現象は,末梢循環障害患者に対しても,活動筋への血流を最適化する効果があることが示唆される.
Bibliography:ObjectType-Case Study-2
SourceType-Scholarly Journals-1
content type line 14
ObjectType-Feature-4
ObjectType-Report-1
ObjectType-Article-3
ISSN:1341-1667
2434-2807
DOI:10.1589/rika.31.925