認知領域に影響を与える性格的特性分析
〔目的〕学生の性格と情動に注目し,学力に影響を与える要因を分析することにある.〔対象〕理学療法士養成校1年生から4年生の学生290名(男性164名・女性126名,平均年齢20.69歳±2.78歳)とした.〔方法〕Goldbergチェックリスト,気分プロフィール検査(POMS),SDSなどの心理テストと定期試験成績との関係について検討を行った.〔結果〕POMS項目の「抑うつ」と「混乱」のT得点は各学年とも大きくなる傾向であった.また,成績下位の学生は「活力」の得点が小さい傾向であった.Goldbergチェックリスト項目の中で学力を特徴づける因子は「勤勉性」であり,構造方程式モデリング解析では原級...
        Saved in:
      
    
          | Published in | 理学療法科学 Vol. 26; no. 4; pp. 525 - 530 | 
|---|---|
| Main Authors | , , | 
| Format | Journal Article | 
| Language | Japanese | 
| Published | 
            理学療法科学学会
    
        2011
     | 
| Subjects | |
| Online Access | Get full text | 
| ISSN | 1341-1667 2434-2807  | 
| DOI | 10.1589/rika.26.525 | 
Cover
| Summary: | 〔目的〕学生の性格と情動に注目し,学力に影響を与える要因を分析することにある.〔対象〕理学療法士養成校1年生から4年生の学生290名(男性164名・女性126名,平均年齢20.69歳±2.78歳)とした.〔方法〕Goldbergチェックリスト,気分プロフィール検査(POMS),SDSなどの心理テストと定期試験成績との関係について検討を行った.〔結果〕POMS項目の「抑うつ」と「混乱」のT得点は各学年とも大きくなる傾向であった.また,成績下位の学生は「活力」の得点が小さい傾向であった.Goldbergチェックリスト項目の中で学力を特徴づける因子は「勤勉性」であり,構造方程式モデリング解析では原級留置の学生は,「計画性のある」「徹底的」「実際的」の3項目の得点が低かった.〔結語〕成績下位群は試験や臨床実習など課題の差ではなく,状況把握や問題解決能力に関する性格的要因の関与を示唆していた. | 
|---|---|
| ISSN: | 1341-1667 2434-2807  | 
| DOI: | 10.1589/rika.26.525 |