回復期リハビリテーションにおける体幹筋トレーニングを付加した大腿骨近位部骨折術後プログラムの効果について
〔目的〕体幹筋トレーニングを付加した大腿骨近位部骨折術後プログラムの効果について検証した.〔対象と方法〕回復期リハビリテーション病棟に入院する術後患者を,対照群(通常の理学療法)9名と介入群(体幹筋トレーニングを付加)9名に分けた.4週間の介入前後で,体幹機能,歩行能力,バランス機能,下肢筋力,疼痛,転倒自己効力感尺度を測定し,2群間の変化を比較した.〔結果〕介入群は,体幹機能(腹直筋・胸部脊柱起立筋・外腹斜筋の筋厚および腹筋持久力),歩行能力(Timed Up and Go test),バランス機能(Berg Balance Scale)が対照群に比べ有意に改善が認められた.〔結語〕術後患者...
Saved in:
Published in | 理学療法科学 Vol. 35; no. 5; pp. 659 - 665 |
---|---|
Main Authors | , , , , , , |
Format | Journal Article |
Language | Japanese |
Published |
理学療法科学学会
2020
|
Subjects | |
Online Access | Get full text |
ISSN | 1341-1667 2434-2807 |
DOI | 10.1589/rika.35.659 |
Cover
Summary: | 〔目的〕体幹筋トレーニングを付加した大腿骨近位部骨折術後プログラムの効果について検証した.〔対象と方法〕回復期リハビリテーション病棟に入院する術後患者を,対照群(通常の理学療法)9名と介入群(体幹筋トレーニングを付加)9名に分けた.4週間の介入前後で,体幹機能,歩行能力,バランス機能,下肢筋力,疼痛,転倒自己効力感尺度を測定し,2群間の変化を比較した.〔結果〕介入群は,体幹機能(腹直筋・胸部脊柱起立筋・外腹斜筋の筋厚および腹筋持久力),歩行能力(Timed Up and Go test),バランス機能(Berg Balance Scale)が対照群に比べ有意に改善が認められた.〔結語〕術後患者に対する体幹筋トレーニングの導入は歩行能力およびバランス機能の回復を促進できる可能性がある. |
---|---|
ISSN: | 1341-1667 2434-2807 |
DOI: | 10.1589/rika.35.659 |