荷重量移動課題の運動特性について
〔目的〕運動療法で用いられる荷重移動課題において荷重量の大きさと運動速度の影響を明らかにする.〔対象〕健常若年者6名(平均年齢20.8±0.8歳)とした.〔方法〕視覚誘導型の荷重量移動課題を異なる運動方向,荷重量,運動周波数で行った.床反力計から得られた被験者の荷重量と視標の誤差を空間誤差と時間誤差に分けて課題間で比較した.〔結果〕空間及び時間誤差は運動方向に影響を受けなかった.軽い荷重量での空間誤差は重い荷重量に比べ有意に増加した.時間誤差は荷重量に影響を受けず,運動周波数とともに増大していた.〔結語〕荷重量移動課題時,空間的誤差は荷重量の大きさ,時間的誤差は運動速度の影響を受ける....
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Published in | 理学療法科学 Vol. 28; no. 3; pp. 395 - 398 |
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Main Authors | , , , , , |
Format | Journal Article |
Language | Japanese |
Published |
理学療法科学学会
2013
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Subjects | |
Online Access | Get full text |
ISSN | 1341-1667 2434-2807 |
DOI | 10.1589/rika.28.395 |
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Summary: | 〔目的〕運動療法で用いられる荷重移動課題において荷重量の大きさと運動速度の影響を明らかにする.〔対象〕健常若年者6名(平均年齢20.8±0.8歳)とした.〔方法〕視覚誘導型の荷重量移動課題を異なる運動方向,荷重量,運動周波数で行った.床反力計から得られた被験者の荷重量と視標の誤差を空間誤差と時間誤差に分けて課題間で比較した.〔結果〕空間及び時間誤差は運動方向に影響を受けなかった.軽い荷重量での空間誤差は重い荷重量に比べ有意に増加した.時間誤差は荷重量に影響を受けず,運動周波数とともに増大していた.〔結語〕荷重量移動課題時,空間的誤差は荷重量の大きさ,時間的誤差は運動速度の影響を受ける. |
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ISSN: | 1341-1667 2434-2807 |
DOI: | 10.1589/rika.28.395 |