起立運動を応用した運動負荷方法の生理的運動強度と体格の関係
〔目的〕起立動作を反復する運動負荷法において,対象者の生理的運動強度と体格の関係を検討した。〔対象〕健常若年者群31名と高齢者群17名を対象とした。平均年齢は各群20.1歳と66.1歳であった。〔方法〕測定項目は酸素摂取量を生理的運動強度に設定し,身長,体重,座高,下肢筋力を体格とした。運動負荷プロトコルは3分間の安静座位の後に起立仕事率6から30(回/分)を各々3分間負荷する段階的負荷とした。酸素摂取量と体格の関係をピアソンの相関係数により検討を行った。危険率の有意水準は5%とした。〔結果〕若年者群では到達起立仕事率における酸素摂取量と身長に相関を認めた(r=0.74)。高齢者群では座高に相...
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          | Published in | 理学療法科学 Vol. 25; no. 2; pp. 227 - 232 | 
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| Main Authors | , | 
| Format | Journal Article | 
| Language | Japanese | 
| Published | 
            理学療法科学学会
    
        2010
     | 
| Subjects | |
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| ISSN | 1341-1667 2434-2807  | 
| DOI | 10.1589/rika.25.227 | 
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| Summary: | 〔目的〕起立動作を反復する運動負荷法において,対象者の生理的運動強度と体格の関係を検討した。〔対象〕健常若年者群31名と高齢者群17名を対象とした。平均年齢は各群20.1歳と66.1歳であった。〔方法〕測定項目は酸素摂取量を生理的運動強度に設定し,身長,体重,座高,下肢筋力を体格とした。運動負荷プロトコルは3分間の安静座位の後に起立仕事率6から30(回/分)を各々3分間負荷する段階的負荷とした。酸素摂取量と体格の関係をピアソンの相関係数により検討を行った。危険率の有意水準は5%とした。〔結果〕若年者群では到達起立仕事率における酸素摂取量と身長に相関を認めた(r=0.74)。高齢者群では座高に相関を認めた(r=-0.54)。〔結語〕各対象者に同じ起立仕事率を設定する場合には,移動距離に関する身長や座高を考慮する必要がある。また年代により影響をおよぼす項目が異なることには,年代ごとの検討が示唆される。 | 
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| ISSN: | 1341-1667 2434-2807  | 
| DOI: | 10.1589/rika.25.227 |