運動後の姿勢制御評価の試み

本研究の目的は,運動後の足圧中心動揺(以下COP)変化による姿勢制御評価としての可能性を探ることである。健常若年者を対象に速度の異なるトレッドミル運動後のその場ランニングでの前方移動距離,COPの経時変化を測定した。健常若年者において,その場ランニングでの前方移動距離,COPはトレッドミル運動直後に高値を示し時間経過とともに低下した。また,この変化は,TR速度によって異なることが示された。COPによる評価は従来の姿勢・動作評価とは異なるものを評価していることが示唆された。この結果より,運動直後のCOPで姿勢制御を評価することは有用となり得ると考えられた。...

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Published in理学療法科学 Vol. 18; no. 4; pp. 213 - 217
Main Authors 増田, 幸泰, 加辺, 憲人, 渡辺, 観世子, 牧迫, 飛雄馬, 田中, 淑子, 谷, 浩明, 岸田, あゆみ, 西田, 裕介
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 理学療法科学学会 2003
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ISSN1341-1667
2434-2807
DOI10.1589/rika.18.213

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Summary:本研究の目的は,運動後の足圧中心動揺(以下COP)変化による姿勢制御評価としての可能性を探ることである。健常若年者を対象に速度の異なるトレッドミル運動後のその場ランニングでの前方移動距離,COPの経時変化を測定した。健常若年者において,その場ランニングでの前方移動距離,COPはトレッドミル運動直後に高値を示し時間経過とともに低下した。また,この変化は,TR速度によって異なることが示された。COPによる評価は従来の姿勢・動作評価とは異なるものを評価していることが示唆された。この結果より,運動直後のCOPで姿勢制御を評価することは有用となり得ると考えられた。
ISSN:1341-1667
2434-2807
DOI:10.1589/rika.18.213