当院入院患者におけるサルコペニアの有無が身体機能の推移に与える影響の検討

〔目的〕入院患者におけるサルコペニアの有無がShort Physical Performance Battery(SPPB)の推移に影響を与えるか検討した.〔対象と方法〕対象は入院患者17名,初回評価時にサルコペニアの有無を評価し,サルコペニア群(11名)と非サルコペニア群(6名)に分け,初回評価時と3週間後のSPPBの推移を反復測定の分散分析を用いて検討した.〔結果〕SPPBの合計点と起立の項目において交互作用を認めなかったが,時期の主効果を認め,両群ともに3週後の改善が認められた.また,起立では群の主効果も認め,サルコペニア群は初回,3週後ともに非サルコペニア群よりも低値を示した.〔結語〕...

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Published in理学療法科学 Vol. 36; no. 6; pp. 919 - 924
Main Authors 山下, 加奈, 竹中, 俊宏, 宮﨑, 宣丞, 坂下, 裕司, 竹下, 康文, 桑鶴, 翔, 柳田, 紘和, 加治, 智和, 米徳, 一博, 赤﨑, 義彦
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 理学療法科学学会 2021
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ISSN1341-1667
2434-2807
DOI10.1589/rika.36.919

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Summary:〔目的〕入院患者におけるサルコペニアの有無がShort Physical Performance Battery(SPPB)の推移に影響を与えるか検討した.〔対象と方法〕対象は入院患者17名,初回評価時にサルコペニアの有無を評価し,サルコペニア群(11名)と非サルコペニア群(6名)に分け,初回評価時と3週間後のSPPBの推移を反復測定の分散分析を用いて検討した.〔結果〕SPPBの合計点と起立の項目において交互作用を認めなかったが,時期の主効果を認め,両群ともに3週後の改善が認められた.また,起立では群の主効果も認め,サルコペニア群は初回,3週後ともに非サルコペニア群よりも低値を示した.〔結語〕サルコペニアに該当する入院患者も身体機能は改善するが,起立動作能力が低下している可能性がある.
ISSN:1341-1667
2434-2807
DOI:10.1589/rika.36.919