積雪・過疎地域の虚弱高齢者に対する冬季における介護予防事業効果の検討

〔目的〕積雪・過疎地域の冬季における,虚弱の女性高齢者に対する介護予防事業の効果をサルコペニアと非サルコペニアに群分けして分析した.〔対象と方法〕対象者は介護予防基本チェックリストで選定された虚弱の女性高齢者44名で,冬季に介入した.測定項目は筋肉量などを含めた身体機能項目とし,介護予防基本チェックリストを実施した.プログラムは週1回90分間とした.〔結果〕介入前後ではどちらの群においても身体機能に有意差はなかった.サルコペニア群で介入前は閉じこもりが有意に多かったが,介入後には閉じこもりが少なくなり,2群間に有意差がみられなかった.〔結語〕活動性や身体機能の低下が予測される積雪・過疎地域の冬...

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Published in理学療法科学 Vol. 33; no. 5; pp. 829 - 834
Main Authors 山崎, 俊明, 正井, 美幸, 北谷, 正浩
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 理学療法科学学会 2018
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ISSN1341-1667
2434-2807
DOI10.1589/rika.33.829

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Summary:〔目的〕積雪・過疎地域の冬季における,虚弱の女性高齢者に対する介護予防事業の効果をサルコペニアと非サルコペニアに群分けして分析した.〔対象と方法〕対象者は介護予防基本チェックリストで選定された虚弱の女性高齢者44名で,冬季に介入した.測定項目は筋肉量などを含めた身体機能項目とし,介護予防基本チェックリストを実施した.プログラムは週1回90分間とした.〔結果〕介入前後ではどちらの群においても身体機能に有意差はなかった.サルコペニア群で介入前は閉じこもりが有意に多かったが,介入後には閉じこもりが少なくなり,2群間に有意差がみられなかった.〔結語〕活動性や身体機能の低下が予測される積雪・過疎地域の冬季においても,週1回の介入で閉じこもりの改善や機能維持に効果がある可能性が示唆された.
ISSN:1341-1667
2434-2807
DOI:10.1589/rika.33.829