一般歯科医院における初診患者の主訴の原因に関する実態調査
一般開業歯科診療所に初診で来院する患者の主訴は,過去に治療したことのある歯に起因するものが多いと思われる.実際に初診患者の主訴がどれくらい過去の治療に起因するものかを調べるために,日本ヘルスケア歯科学会の会員のうち,本調査に協力が得られた48歯科医院で2017年9月1日から11月30日までの間に来院した初診患者について,その主訴の原因を調べ,48歯科医院のうち対象期間内でのデータがすべて揃っている20医院の20歳以上の初診患者718人についてまとめた.主訴の原因が過去に治療したことのない歯に起因するものが全体の10 %だったのに対して,治療歴があるものの合計は43 %であり,20歳以上の初診患...
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Published in | 日本ヘルスケア歯科学会誌 Vol. 20; no. 1; pp. 11 - 15 |
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Main Author | |
Format | Journal Article |
Language | Japanese |
Published |
一般社団法人 日本ヘルスケア歯科学会
18.12.2019
日本ヘルスケア歯科学会 |
Subjects | |
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ISSN | 2187-1760 2436-7311 |
DOI | 10.51066/jhcda.20.1_11 |
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Summary: | 一般開業歯科診療所に初診で来院する患者の主訴は,過去に治療したことのある歯に起因するものが多いと思われる.実際に初診患者の主訴がどれくらい過去の治療に起因するものかを調べるために,日本ヘルスケア歯科学会の会員のうち,本調査に協力が得られた48歯科医院で2017年9月1日から11月30日までの間に来院した初診患者について,その主訴の原因を調べ,48歯科医院のうち対象期間内でのデータがすべて揃っている20医院の20歳以上の初診患者718人についてまとめた.主訴の原因が過去に治療したことのない歯に起因するものが全体の10 %だったのに対して,治療歴があるものの合計は43 %であり,20歳以上の初診患者は過去の治療の何らかの再治療で歯科医院に来院している可能性が高いことがわかった. |
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ISSN: | 2187-1760 2436-7311 |
DOI: | 10.51066/jhcda.20.1_11 |