筋電計と床反力計を用いたストレートパンチにおける教示効果の検討

〔目的〕ボクシング競技における初心者指導を確立するため,教示前後の実験間(教示前・後実験)動作を比較した.〔対象〕競技未経験者5名(31.3±1.2歳)とした.〔方法〕実験では光刺激を合図に,右ストレートをすばやくターゲットに打ちこむことを要求した.測定装置として筋電計と床反力計を用い,定量化した特徴量を基準に動作を4期間に分割した.測定指標は,期間時間,合成床反力作用点(COP)軌跡変位量,および筋活動の各特徴量とし,各測定項目において各実験間で有意差検定を行った.〔結果〕教示後実験で,2期間の時間短縮,準備期の外側と後方向のCOP軌跡変位量の減少,ならびに右前鋸筋の筋活動時間の延長,4筋の...

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Published in理学療法科学 Vol. 29; no. 4; pp. 577 - 582
Main Authors 斎藤, 隆文, 岩本, 直也, 今井, 覚志
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 理学療法科学学会 2014
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ISSN1341-1667
2434-2807
DOI10.1589/rika.29.577

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Summary:〔目的〕ボクシング競技における初心者指導を確立するため,教示前後の実験間(教示前・後実験)動作を比較した.〔対象〕競技未経験者5名(31.3±1.2歳)とした.〔方法〕実験では光刺激を合図に,右ストレートをすばやくターゲットに打ちこむことを要求した.測定装置として筋電計と床反力計を用い,定量化した特徴量を基準に動作を4期間に分割した.測定指標は,期間時間,合成床反力作用点(COP)軌跡変位量,および筋活動の各特徴量とし,各測定項目において各実験間で有意差検定を行った.〔結果〕教示後実験で,2期間の時間短縮,準備期の外側と後方向のCOP軌跡変位量の減少,ならびに右前鋸筋の筋活動時間の延長,4筋の%MVC増加が確認された.〔結語〕ストレートの教示効果の検討は,初心者指導の確立に貢献した.
ISSN:1341-1667
2434-2807
DOI:10.1589/rika.29.577