地域在住高齢者の外出頻度の減少に及ぼす因子の検討
〔目的〕介護予防事業を利用している地域在住高齢者の過活動膀胱症状の視点も含めて,外出頻度の減少に及ぼす因子を明らかにすることとした.〔対象と方法〕介護予防事業を利用している地域在住高齢者44名を対象に,外出頻度の減少の有無,生活状況,身体機能,過活動膀胱症状,認知機能を調査し,多重ロジスティック回帰分析を用いて検討した.〔結果〕外出頻度に影響を及ぼしている因子は,身体機能や認知機能,うつ,手段的日常生活動作(IADL),過活動膀胱症状と多岐に渡っており,過活動膀胱症状が最も影響を与えていた.〔結語〕外出頻度の減少に対する支援として,現在の介護予防事業で行われている内容だけでなく,過活動膀胱症状...
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| Published in | 理学療法科学 Vol. 36; no. 5; pp. 725 - 731 |
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| Main Authors | , , , |
| Format | Journal Article |
| Language | Japanese |
| Published |
理学療法科学学会
2021
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| Subjects | |
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| ISSN | 1341-1667 2434-2807 |
| DOI | 10.1589/rika.36.725 |
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| Summary: | 〔目的〕介護予防事業を利用している地域在住高齢者の過活動膀胱症状の視点も含めて,外出頻度の減少に及ぼす因子を明らかにすることとした.〔対象と方法〕介護予防事業を利用している地域在住高齢者44名を対象に,外出頻度の減少の有無,生活状況,身体機能,過活動膀胱症状,認知機能を調査し,多重ロジスティック回帰分析を用いて検討した.〔結果〕外出頻度に影響を及ぼしている因子は,身体機能や認知機能,うつ,手段的日常生活動作(IADL),過活動膀胱症状と多岐に渡っており,過活動膀胱症状が最も影響を与えていた.〔結語〕外出頻度の減少に対する支援として,現在の介護予防事業で行われている内容だけでなく,過活動膀胱症状の予防・重度化防止に対する評価や介入についても新たに実施する必要性があることが示唆された. |
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| ISSN: | 1341-1667 2434-2807 |
| DOI: | 10.1589/rika.36.725 |