上顎前歯部のセメント質剝離についての2症例

日常診療において,セメント質剝離を疑う症例は少なくないが,その詳細は不明な点が多い.今回は上顎中切歯・上顎側切歯にセメント質剝離を認め,多くの骨吸収が起こり,セメント質剝離片の除去および根面デブライドメントだけでは対応が難しく,デンタルエックス線検査,歯科用コーンビームCT(CBCT)検査等で現状把握を行い歯周組織再生療法後にサポーティブペリオドンタルセラピー(SPT)を行っている2症例を提示する.デンタルエックス線写真,CBCTはセメント質剝離の診断に有効であった.短期間ではあるが,現時点で良好な結果が得られている....

Full description

Saved in:
Bibliographic Details
Published in日本ヘルスケア歯科学会誌 Vol. 25; no. 1; pp. 22 - 33
Main Author 島野, 圭介
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 一般社団法人 日本ヘルスケア歯科学会 31.12.2024
日本ヘルスケア歯科学会
Subjects
Online AccessGet full text
ISSN2187-1760
2436-7311
DOI10.51066/jhcda.25.1_22

Cover

More Information
Summary:日常診療において,セメント質剝離を疑う症例は少なくないが,その詳細は不明な点が多い.今回は上顎中切歯・上顎側切歯にセメント質剝離を認め,多くの骨吸収が起こり,セメント質剝離片の除去および根面デブライドメントだけでは対応が難しく,デンタルエックス線検査,歯科用コーンビームCT(CBCT)検査等で現状把握を行い歯周組織再生療法後にサポーティブペリオドンタルセラピー(SPT)を行っている2症例を提示する.デンタルエックス線写真,CBCTはセメント質剝離の診断に有効であった.短期間ではあるが,現時点で良好な結果が得られている.
ISSN:2187-1760
2436-7311
DOI:10.51066/jhcda.25.1_22