肩関節肢位の違いによる肩甲帯屈曲筋力および筋活動の差異
〔目的〕肩関節肢位の違いによる肩甲帯屈曲筋力および肩甲骨周囲筋の筋活動を明らかにすること.〔対象〕肩関節疾患の既往がない若年健常成人男性30名.〔方法〕肩甲帯屈曲筋力測定台を作製し,肩関節下垂位と肩関節90°屈曲位における最大肩甲帯屈曲筋力を測定した.測定直前に肩甲棘上縁角度を測定し,筋力測定時に肩甲骨周囲筋の筋活動を測定した.〔結果〕最大筋力は下垂位に比べ屈曲位で有意に高値を示し,筋活動は下垂位に比べ前鋸筋下部繊維のみ屈曲位で高値を示した.〔結語〕前鋸筋の形態や肩甲骨の角度を踏まえ,肩関節肢位を変えて筋力測定や筋力強化を行う必要性が示唆された....
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Published in | 理学療法科学 Vol. 30; no. 3; pp. 453 - 457 |
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Main Authors | , , , , |
Format | Journal Article |
Language | Japanese |
Published |
理学療法科学学会
2015
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Subjects | |
Online Access | Get full text |
ISSN | 1341-1667 2434-2807 |
DOI | 10.1589/rika.30.453 |
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Summary: | 〔目的〕肩関節肢位の違いによる肩甲帯屈曲筋力および肩甲骨周囲筋の筋活動を明らかにすること.〔対象〕肩関節疾患の既往がない若年健常成人男性30名.〔方法〕肩甲帯屈曲筋力測定台を作製し,肩関節下垂位と肩関節90°屈曲位における最大肩甲帯屈曲筋力を測定した.測定直前に肩甲棘上縁角度を測定し,筋力測定時に肩甲骨周囲筋の筋活動を測定した.〔結果〕最大筋力は下垂位に比べ屈曲位で有意に高値を示し,筋活動は下垂位に比べ前鋸筋下部繊維のみ屈曲位で高値を示した.〔結語〕前鋸筋の形態や肩甲骨の角度を踏まえ,肩関節肢位を変えて筋力測定や筋力強化を行う必要性が示唆された. |
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ISSN: | 1341-1667 2434-2807 |
DOI: | 10.1589/rika.30.453 |