筋収縮形態と視覚フィードバック提示方法の違いが最大筋力発揮に及ぼす影響

〔目的〕筋収縮形態別に最大筋力の発揮に有効な視覚フィードバック(VF)提示方法を検討することである.〔対象〕健常成人14名とした.〔方法〕数値およびグラフの提示による2つのVF条件下で,等尺性および等速性膝伸展筋力を測定し,VFで測定した筋力からの変化率で比較した.次いで,変化率と自覚的な筋力発揮のしやすさとの関連性も分析した.〔結果〕等尺性運動ではグラフによるVFの効果が大きかったが,等速性運動では両VFの間に有意差がなかった.筋力を発揮しやすいVFと筋力変化率の間には関連性がみられなかった.〔結語〕等尺性収縮による最大筋力測定には,グラフによるVFが効果的であることが示唆された....

Full description

Saved in:
Bibliographic Details
Published in理学療法科学 Vol. 29; no. 4; pp. 573 - 576
Main Authors 小田, 翔太, 榎, 勇人, 芥川, 知彰, 細田, 里南, 谷, 俊一, 石田, 健司, 室伏, 祐介, 田中, 克宜, 永野, 靖典
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 理学療法科学学会 2014
Subjects
Online AccessGet full text
ISSN1341-1667
2434-2807
DOI10.1589/rika.29.573

Cover

More Information
Summary:〔目的〕筋収縮形態別に最大筋力の発揮に有効な視覚フィードバック(VF)提示方法を検討することである.〔対象〕健常成人14名とした.〔方法〕数値およびグラフの提示による2つのVF条件下で,等尺性および等速性膝伸展筋力を測定し,VFで測定した筋力からの変化率で比較した.次いで,変化率と自覚的な筋力発揮のしやすさとの関連性も分析した.〔結果〕等尺性運動ではグラフによるVFの効果が大きかったが,等速性運動では両VFの間に有意差がなかった.筋力を発揮しやすいVFと筋力変化率の間には関連性がみられなかった.〔結語〕等尺性収縮による最大筋力測定には,グラフによるVFが効果的であることが示唆された.
ISSN:1341-1667
2434-2807
DOI:10.1589/rika.29.573