高齢者におけるモトタイルを使用した二重課題運動による身体機能と認知能力への運動効果
〔目的〕虚弱高齢者を対象にモトタイルによる二重課題運動を12週間(2回/週)指導し,機能的体力と認知能力への効果を調べた.〔対象と方法〕デイショートサービス利用者36人(平均年齢74.6歳)とした.ミニメンタルステート検査(MMSE)の結果で2群(1群(n=27):27点以上;2群(n=9):27点未満)に分けて,効果を検討した.モトタイルを用いてステップ運動と認知への課題を用いた.〔結果〕アップアンドゴー,ステッピング,5回椅子起居時間,趾指把持力,Flanker(不一致ミス)とStroop(ミス)の課題に経時効果が認められた.しかし,両群の変化率または量に違いがなかった.〔結語〕二重課題運...
Saved in:
| Published in | 理学療法科学 Vol. 35; no. 3; pp. 387 - 395 |
|---|---|
| Main Authors | , , , , |
| Format | Journal Article |
| Language | Japanese |
| Published |
理学療法科学学会
2020
|
| Subjects | |
| Online Access | Get full text |
| ISSN | 1341-1667 2434-2807 |
| DOI | 10.1589/rika.35.387 |
Cover
| Summary: | 〔目的〕虚弱高齢者を対象にモトタイルによる二重課題運動を12週間(2回/週)指導し,機能的体力と認知能力への効果を調べた.〔対象と方法〕デイショートサービス利用者36人(平均年齢74.6歳)とした.ミニメンタルステート検査(MMSE)の結果で2群(1群(n=27):27点以上;2群(n=9):27点未満)に分けて,効果を検討した.モトタイルを用いてステップ運動と認知への課題を用いた.〔結果〕アップアンドゴー,ステッピング,5回椅子起居時間,趾指把持力,Flanker(不一致ミス)とStroop(ミス)の課題に経時効果が認められた.しかし,両群の変化率または量に違いがなかった.〔結語〕二重課題運動において運動効果が両群で認められ,その有効性が示唆された. |
|---|---|
| ISSN: | 1341-1667 2434-2807 |
| DOI: | 10.1589/rika.35.387 |