肩関節拘縮に対する上腕骨解剖頸軸回旋運動の即時的効果
〔目的〕肩関節拘縮を伴う高齢患者を対象に,上腕骨解剖頸軸回旋(anatomical neck of the humerus axis of circulation; ANHAC)を用いた関節可動域(range of motion; ROM)運動を施行し,即時的効果とその適応について検討した.〔対象〕平均年齢は86.5±7.1歳の15名(男性1名,女性14名)を対象とした.〔方法〕従来のROM運動とANHACを用いたROM運動を,それぞれ30回実施した. 肩甲骨固定時の肩関節屈曲,外転と肩甲骨非固定時の屈曲,外転,内転,外旋を測定した.〔結果〕従来のROM運動では,肩甲骨固定下における屈曲のみに...
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          | Published in | 理学療法科学 Vol. 28; no. 4; pp. 473 - 476 | 
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| Main Author | |
| Format | Journal Article | 
| Language | Japanese | 
| Published | 
            理学療法科学学会
    
        2013
     | 
| Subjects | |
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| ISSN | 1341-1667 2434-2807  | 
| DOI | 10.1589/rika.28.473 | 
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| Summary: | 〔目的〕肩関節拘縮を伴う高齢患者を対象に,上腕骨解剖頸軸回旋(anatomical neck of the humerus axis of circulation; ANHAC)を用いた関節可動域(range of motion; ROM)運動を施行し,即時的効果とその適応について検討した.〔対象〕平均年齢は86.5±7.1歳の15名(男性1名,女性14名)を対象とした.〔方法〕従来のROM運動とANHACを用いたROM運動を,それぞれ30回実施した. 肩甲骨固定時の肩関節屈曲,外転と肩甲骨非固定時の屈曲,外転,内転,外旋を測定した.〔結果〕従来のROM運動では,肩甲骨固定下における屈曲のみに有意な増加が認められた.ANHACを用いたROM運動では,肩甲骨固定または非固定時において,全測定項目で有意な増加が認められた.〔結語〕ANHACを用いたROM運動は肩ROMを改善しうる有効な一手段であると示唆された. | 
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| ISSN: | 1341-1667 2434-2807  | 
| DOI: | 10.1589/rika.28.473 |