「命の授業」を施行して

当院所属市の小中高校生に「命の大切さ」に対する心の醸成と,「心肺蘇生法」習得を目的とする「命の授業」を2年間で公立学校 22校(36.4%)に施行した。本稿ではそのプロセスとアンケート結果を報告する。当初の授業導入は個々の学校長の理解と協力を得て学校ごとに行った。学校ごとの横のつながりにて広まった後に,学校を統括する教育委員会に主体的に動いていただくようにし,長期的に授業を行うことのできる体制を構築した。またアンケート結果より「命の大切さ」への気づき,「心肺蘇生法」を身につけるために「命の授業」は有効であった。同時に教師のほうが医師より効果的な授業を展開できる可能性が示唆された。...

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Published in日本臨床救急医学会雑誌 Vol. 24; no. 5; pp. 705 - 711
Main Authors 久村, 正樹, 淺野, 祥孝, 安齋, 勝人, 園田, 健一郎, 中村, 元洋, 安藤, 陽児, 輿水, 健治
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 一般社団法人 日本臨床救急医学会 31.10.2021
日本臨床救急医学会
Subjects
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ISSN1345-0581
2187-9001
DOI10.11240/jsem.24.705

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Summary:当院所属市の小中高校生に「命の大切さ」に対する心の醸成と,「心肺蘇生法」習得を目的とする「命の授業」を2年間で公立学校 22校(36.4%)に施行した。本稿ではそのプロセスとアンケート結果を報告する。当初の授業導入は個々の学校長の理解と協力を得て学校ごとに行った。学校ごとの横のつながりにて広まった後に,学校を統括する教育委員会に主体的に動いていただくようにし,長期的に授業を行うことのできる体制を構築した。またアンケート結果より「命の大切さ」への気づき,「心肺蘇生法」を身につけるために「命の授業」は有効であった。同時に教師のほうが医師より効果的な授業を展開できる可能性が示唆された。
ISSN:1345-0581
2187-9001
DOI:10.11240/jsem.24.705