慢性腰痛者における腰部の臨床不安定性と股関節伸展運動時の背部筋群および股関節伸展筋群の活動開始時間との関係

〔目的〕慢性腰痛者における腰部の臨床不安定性と股関節伸展時の筋活動開始時間との関係を明らかにすることとした.〔対象〕慢性腰痛者25名とした.〔方法〕股関節伸展時の筋活動開始時間を測定した.腰部の臨床不安定性の試験として,prone instability test(PIT)と腰椎屈曲時の異常な動きを評価した.腰部の臨床不安定性と股関節伸展時の筋活動開始時間との関係は,相関係数を用いて分析した.〔結果〕PITの陽性の結果が両側の多裂筋と対側の脊柱起立筋の活動遅延と相関した.〔結語〕慢性腰痛者において腰部の臨床不安定性の陽性の結果と股関節伸展時の背部筋群の活動遅延が相関することが明らかになった....

Full description

Saved in:
Bibliographic Details
Published in理学療法科学 Vol. 31; no. 2; pp. 329 - 333
Main Authors 渡邉, 進, 藤田, 大介, 高橋, 尚, 大坂, 裕, 小原, 謙一, 末廣, 忠延, 石田, 弘, 水谷, 雅年
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 理学療法科学学会 2016
Subjects
Online AccessGet full text
ISSN1341-1667
2434-2807
DOI10.1589/rika.31.329

Cover

More Information
Summary:〔目的〕慢性腰痛者における腰部の臨床不安定性と股関節伸展時の筋活動開始時間との関係を明らかにすることとした.〔対象〕慢性腰痛者25名とした.〔方法〕股関節伸展時の筋活動開始時間を測定した.腰部の臨床不安定性の試験として,prone instability test(PIT)と腰椎屈曲時の異常な動きを評価した.腰部の臨床不安定性と股関節伸展時の筋活動開始時間との関係は,相関係数を用いて分析した.〔結果〕PITの陽性の結果が両側の多裂筋と対側の脊柱起立筋の活動遅延と相関した.〔結語〕慢性腰痛者において腰部の臨床不安定性の陽性の結果と股関節伸展時の背部筋群の活動遅延が相関することが明らかになった.
ISSN:1341-1667
2434-2807
DOI:10.1589/rika.31.329