Sunitinibの関与が疑われたストーマ周囲難治性有痛性皮膚潰瘍の1例
症例は53歳の男性で、左腎細胞癌術後の多臓器転移に対してsunitinibが投与されていた。2009年に直腸憩室穿孔による汎発性腹膜炎を発症し、人工肛門造設術を施行した。その後、内服を再開したところ難治性有痛性潰瘍を繰り返し発症した。 病理組織学的に特異的所見は得られなかったが、皮膚病変の発生部位がストーマから2.5cm以内で、面板の貼付範囲内に限局していたことから、sunitinbによる皮膚のバリア機能の低下が関与した可能性が考えられた。...
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Published in | 日本ストーマ・排泄リハビリテーション学会誌 Vol. 29; no. 3; pp. 60 - 66 |
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Main Authors | , , , , , , , |
Format | Journal Article |
Language | Japanese |
Published |
日本ストーマ・排泄リハビリテーション学会
2013
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Subjects | |
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ISSN | 1882-0115 2434-3056 |
DOI | 10.32158/jsscr.29.3_60 |
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Summary: | 症例は53歳の男性で、左腎細胞癌術後の多臓器転移に対してsunitinibが投与されていた。2009年に直腸憩室穿孔による汎発性腹膜炎を発症し、人工肛門造設術を施行した。その後、内服を再開したところ難治性有痛性潰瘍を繰り返し発症した。 病理組織学的に特異的所見は得られなかったが、皮膚病変の発生部位がストーマから2.5cm以内で、面板の貼付範囲内に限局していたことから、sunitinbによる皮膚のバリア機能の低下が関与した可能性が考えられた。 |
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ISSN: | 1882-0115 2434-3056 |
DOI: | 10.32158/jsscr.29.3_60 |