脳卒中片麻痺者の下肢の感覚障害が歩行速度に及ぼす影響

〔目的〕脳卒中片麻痺者における下肢の感覚障害が,歩行速度に及ぼす影響について検討することである.〔対象〕下肢の運動麻痺が軽度な初発の脳卒中片麻痺者22名を対象とした.〔方法〕下肢の感覚障害は位置覚検査および触覚検査によって評価し,それぞれ正常,軽度,中等度,重度の4段階に分類した.位置覚検査および触覚検査の結果それぞれと最大歩行速度との関連を検討するために,Spearmanの順位相関係数を求めた.〔結果〕位置覚検査および触覚検査それぞれの結果と最大歩行速度との間に有意な相関は認められなかった.〔結語〕下肢の位置覚障害および触覚障害は歩行速度に影響を及ぼしているとはいえない....

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Published in理学療法科学 Vol. 30; no. 1; pp. 105 - 108
Main Authors 小川, 浩紀, 村上, 忠洋, 石井, 由起子, 山内, 啓
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 理学療法科学学会 2015
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ISSN1341-1667
2434-2807
DOI10.1589/rika.30.105

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Summary:〔目的〕脳卒中片麻痺者における下肢の感覚障害が,歩行速度に及ぼす影響について検討することである.〔対象〕下肢の運動麻痺が軽度な初発の脳卒中片麻痺者22名を対象とした.〔方法〕下肢の感覚障害は位置覚検査および触覚検査によって評価し,それぞれ正常,軽度,中等度,重度の4段階に分類した.位置覚検査および触覚検査の結果それぞれと最大歩行速度との関連を検討するために,Spearmanの順位相関係数を求めた.〔結果〕位置覚検査および触覚検査それぞれの結果と最大歩行速度との間に有意な相関は認められなかった.〔結語〕下肢の位置覚障害および触覚障害は歩行速度に影響を及ぼしているとはいえない.
ISSN:1341-1667
2434-2807
DOI:10.1589/rika.30.105