運動指導方法の違いによる生理学的反応の検証

〔目的〕3種類の運動指導方法「指導者の模範指導のみ」,「指導者の模範指導に言語指示があるもの」,「指導者の模範指導に言語指示と音楽があるもの」で,指導を受ける側への影響を生理学的かつ心理的反応から検討した.〔対象〕健常成人30名とした.〔方法〕①5名ずつ6群に分け,3種類の指導方法の順序を変えた組合せで運動負荷による生理学的反応の差異を検証した.②心理的影響についてアンケートを行った.〔結果〕3種類の指導方法の違いによる生理学的反応には有意差は認められなかった.心理的影響についてのアンケートでは,「指導者の模範指導に言語指示と音楽があるもの」が高揚感も落ち着き感も強く感じられた.〔結語〕「指導...

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Published in理学療法科学 Vol. 29; no. 6; pp. 891 - 897
Main Authors 髙橋, 精一郎, 清水, 和代
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 理学療法科学学会 2014
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ISSN1341-1667
2434-2807
DOI10.1589/rika.29.891

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Summary:〔目的〕3種類の運動指導方法「指導者の模範指導のみ」,「指導者の模範指導に言語指示があるもの」,「指導者の模範指導に言語指示と音楽があるもの」で,指導を受ける側への影響を生理学的かつ心理的反応から検討した.〔対象〕健常成人30名とした.〔方法〕①5名ずつ6群に分け,3種類の指導方法の順序を変えた組合せで運動負荷による生理学的反応の差異を検証した.②心理的影響についてアンケートを行った.〔結果〕3種類の指導方法の違いによる生理学的反応には有意差は認められなかった.心理的影響についてのアンケートでは,「指導者の模範指導に言語指示と音楽があるもの」が高揚感も落ち着き感も強く感じられた.〔結語〕「指導者の模範指導に言語指示と音楽があるもの」が対象者にとって心理的に最も運動が行い易い指導方法であることが示唆された.
ISSN:1341-1667
2434-2807
DOI:10.1589/rika.29.891