地域在住高齢者における自己身体イメージと転倒との関連

〔目的〕地域在住高齢者におけるフレイル・プレフレイル高齢者を対象に転倒と関連因子を検討した.〔対象と方法〕フレイル・プレフレイルに該当した40名とした.評価内容は,過去1年間の転倒歴・転倒に関する自己効力感・生活空間を聴取,運動機能評価として握力,5回椅子立ち上がりテスト,歩行速度,Timed Up and Go Test(TUG),Functional Reach Test,最大1歩幅・身体能力認識誤差(認識誤差)を測定した.〔結果〕複数回転倒群は非転倒群と比べ認識誤差が大きく,TUGの認識誤差,最大1歩幅の認識誤差が関連因子として採択された.〔結語〕転倒経験のあるフレイル・プレフレイル高齢...

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Published in理学療法科学 Vol. 36; no. 6; pp. 799 - 805
Main Authors 久保, 晃, 小林, 薫, 宗像, 歩
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 理学療法科学学会 2021
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ISSN1341-1667
2434-2807
DOI10.1589/rika.36.799

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Summary:〔目的〕地域在住高齢者におけるフレイル・プレフレイル高齢者を対象に転倒と関連因子を検討した.〔対象と方法〕フレイル・プレフレイルに該当した40名とした.評価内容は,過去1年間の転倒歴・転倒に関する自己効力感・生活空間を聴取,運動機能評価として握力,5回椅子立ち上がりテスト,歩行速度,Timed Up and Go Test(TUG),Functional Reach Test,最大1歩幅・身体能力認識誤差(認識誤差)を測定した.〔結果〕複数回転倒群は非転倒群と比べ認識誤差が大きく,TUGの認識誤差,最大1歩幅の認識誤差が関連因子として採択された.〔結語〕転倒経験のあるフレイル・プレフレイル高齢者は,身体機能の低下よりも自身の身体認識を誤って捉えていることが示唆され,身体の認識誤差も要因の一つとなりうる知見である.
ISSN:1341-1667
2434-2807
DOI:10.1589/rika.36.799