バランスツールの違いはバランスエクササイズの効果に影響を及ぼすか

〔目的〕本研究の目的はバランスツールの違いによってエクササイズの効果が異なるかを明らかにすることである.〔対象〕70歳以上の高齢者45名(平均年齢83.2歳)とした.〔方法〕対象はバランスエクササイズを実施しないC群とバランスエクササイズをディスク上で実施するD群とバランスパッド上で実施するP群とに分類し,週に2回4週間の介入を行った.評価は,Functional reach(FR),Timed up and go test(TUG),10 m walking test(10mWT)と重心動揺とし介入前と介入後に測定した.〔結果〕介入前後の変化量は,C群に比べD群で大きく重心動揺測定の全項目と...

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Published in理学療法科学 Vol. 27; no. 3; pp. 303 - 307
Main Authors 白川, 泰山, 出口, 直樹, 金澤, 浩, 岩本, 久生
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 理学療法科学学会 2012
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ISSN1341-1667
2434-2807
DOI10.1589/rika.27.303

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Summary:〔目的〕本研究の目的はバランスツールの違いによってエクササイズの効果が異なるかを明らかにすることである.〔対象〕70歳以上の高齢者45名(平均年齢83.2歳)とした.〔方法〕対象はバランスエクササイズを実施しないC群とバランスエクササイズをディスク上で実施するD群とバランスパッド上で実施するP群とに分類し,週に2回4週間の介入を行った.評価は,Functional reach(FR),Timed up and go test(TUG),10 m walking test(10mWT)と重心動揺とし介入前と介入後に測定した.〔結果〕介入前後の変化量は,C群に比べD群で大きく重心動揺測定の全項目とFRの項目で有意な改善を認め,FRではD群はP群と比較し大きな改善を認めた.一方,C群に比べP群は,単位軌跡長と実効値面積のみ有意な改善を認めた.〔結語〕パッドはディスクに比較するとツール上の重心動揺が大きく,バランスの改善には大きな重心動揺を引き起こすエクササイズが有効であるかもしれない.
ISSN:1341-1667
2434-2807
DOI:10.1589/rika.27.303