地域在住中高年者におけるロコモティブシンドロームと高次生活機能との関連

〔目的〕地域在住中高年者のロコモティブシンドロームと高次の生活機能,運動機能との関連を明らかにすることを目的とした.〔対象と方法〕地域の自主グループ活動に参加している高齢者338名(平均年齢75.9 ± 6.3歳)を対象とした.ロコモ5によりロコモ群と非ロコモ群の2群に分け,運動機能と高次生活機能を聴取して,比較を行った.〔結果〕多重ロジスティック回帰分析の結果,JST-ICの合計得点,下位項目の「社会参加」が他の要因を調整しても,独立してロコモに関連する要因として選択された.〔結語〕ロコモである高齢者は,運動機能だけでなく,高次生活機能が低下していた.さらに高次生活機能のなかでも,社会参加が...

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Published in理学療法科学 Vol. 34; no. 4; pp. 417 - 422
Main Authors 新井, 智之, 高塚, 奈津子, 三浦, 佳代, 藤田, 博暁, 細井, 俊希, 丸谷, 康平
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 理学療法科学学会 2019
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ISSN1341-1667
2434-2807
DOI10.1589/rika.34.417

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Summary:〔目的〕地域在住中高年者のロコモティブシンドロームと高次の生活機能,運動機能との関連を明らかにすることを目的とした.〔対象と方法〕地域の自主グループ活動に参加している高齢者338名(平均年齢75.9 ± 6.3歳)を対象とした.ロコモ5によりロコモ群と非ロコモ群の2群に分け,運動機能と高次生活機能を聴取して,比較を行った.〔結果〕多重ロジスティック回帰分析の結果,JST-ICの合計得点,下位項目の「社会参加」が他の要因を調整しても,独立してロコモに関連する要因として選択された.〔結語〕ロコモである高齢者は,運動機能だけでなく,高次生活機能が低下していた.さらに高次生活機能のなかでも,社会参加が少ない高齢者は,ロコモと判定される高齢者の割合が多いが明らかとなった.
ISSN:1341-1667
2434-2807
DOI:10.1589/rika.34.417