ホームデンティストだから対応できる自家歯牙移植と外傷歯治療
ホームデンティストは自家歯牙移植と外傷歯治療を理想的に行える機会が多い.最も理想的な自家歯牙移植のドナーは歯根未完成歯であり,成功のキーポイントは,適切な歯根完成度で移植を行うことである.ホームデンティストであれば,患者が乳幼児期から通院することが多く,メインテナンスを通じて永久歯先天性欠如の有無や適切なドナーの有無を把握し,移植のための適切な時期を待つことができる.また,メインテナンス中の患者の歯の喪失リスクに応じて,ドナー歯の保存の可否を判断することができる.外傷歯に関しては,とくに脱離歯の治療,受傷直後の患者の対応が重要である.ホームデンティストであれば,メインテナンスに通う患者に受傷時...
Saved in:
| Published in | 日本ヘルスケア歯科学会誌 Vol. 24; no. 1; pp. 22 - 34 |
|---|---|
| Main Author | |
| Format | Journal Article |
| Language | Japanese |
| Published |
一般社団法人 日本ヘルスケア歯科学会
31.12.2023
日本ヘルスケア歯科学会 |
| Subjects | |
| Online Access | Get full text |
| ISSN | 2187-1760 2436-7311 |
| DOI | 10.51066/jhcda.24.1_22 |
Cover
| Summary: | ホームデンティストは自家歯牙移植と外傷歯治療を理想的に行える機会が多い.最も理想的な自家歯牙移植のドナーは歯根未完成歯であり,成功のキーポイントは,適切な歯根完成度で移植を行うことである.ホームデンティストであれば,患者が乳幼児期から通院することが多く,メインテナンスを通じて永久歯先天性欠如の有無や適切なドナーの有無を把握し,移植のための適切な時期を待つことができる.また,メインテナンス中の患者の歯の喪失リスクに応じて,ドナー歯の保存の可否を判断することができる.外傷歯に関しては,とくに脱離歯の治療,受傷直後の患者の対応が重要である.ホームデンティストであれば,メインテナンスに通う患者に受傷時の対応方法を記載した資料を渡すことで,脱離歯の治療成績を高められるだろう. |
|---|---|
| ISSN: | 2187-1760 2436-7311 |
| DOI: | 10.51066/jhcda.24.1_22 |