座位における頸部および体幹の前額面上姿勢が自覚的視性垂直位に与える影響

〔目的〕健常者において,頭頸部・体幹の前額面上の座位姿勢がSVVに影響するか検討した.〔対象〕健常者19名(男性11名,女性8名)とした.〔方法〕座位姿勢は5種類(正中位,頸部側屈位,身体傾斜位,立ち直り位,最大傾斜位)とした. SVVは,PC上で動く線分を垂直位と感じた時点で止めるように指示し,測定した.そして,真の垂直線との角度差を符号付きおよび絶対値SVV度として算出し,姿勢間の差を検討した.〔結果〕正中位および立ち直り位の絶対値SVV度の大きさは,その他の姿勢の場合の値より有意に小さかった.また,身体傾斜位の絶対値SVV度の大きさは,頸部側屈位および最大傾斜位の値より有意に小さかった....

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Published in理学療法科学 Vol. 28; no. 3; pp. 407 - 410
Main Authors 小林, 資英, 藤本, 静香, 大高, 洋平, 藤本, 修平
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 理学療法科学学会 2013
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ISSN1341-1667
2434-2807
DOI10.1589/rika.28.407

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Summary:〔目的〕健常者において,頭頸部・体幹の前額面上の座位姿勢がSVVに影響するか検討した.〔対象〕健常者19名(男性11名,女性8名)とした.〔方法〕座位姿勢は5種類(正中位,頸部側屈位,身体傾斜位,立ち直り位,最大傾斜位)とした. SVVは,PC上で動く線分を垂直位と感じた時点で止めるように指示し,測定した.そして,真の垂直線との角度差を符号付きおよび絶対値SVV度として算出し,姿勢間の差を検討した.〔結果〕正中位および立ち直り位の絶対値SVV度の大きさは,その他の姿勢の場合の値より有意に小さかった.また,身体傾斜位の絶対値SVV度の大きさは,頸部側屈位および最大傾斜位の値より有意に小さかった.〔結語〕前額面上の姿勢変化はSVVに影響するため,姿勢の規定が必要であると考える.
ISSN:1341-1667
2434-2807
DOI:10.1589/rika.28.407