両下肢伸展挙上角度による体幹筋活動および骨盤前傾運動の変化

〔目的〕背臥位での両下肢挙上保持動作における体幹屈筋群の活動および骨盤前傾運動の詳細を明らかにすることである.〔対象〕健常成人男性23名とした.〔方法〕両膝関節伸展位で股関節90°屈曲位から15°間隔で下降させた位置をそれぞれ保持するとの課題において,体幹屈筋群の筋活動を筋電計にて,また同時に骨盤傾斜角度を計測した.〔結果〕筋活動は腹直筋上部および腹直筋下部で有意な増加を示した.骨盤前傾角度は有意に増加を示した.〔結語〕筋活動量の変化や骨盤前傾運動の早期出現が認められたことは,下肢降下テストにおける判定基準の検討の必要性を示唆する....

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Published in理学療法科学 Vol. 30; no. 5; pp. 741 - 744
Main Authors 菅野, 琢也, 鈴木, 誠, 高橋, 未来, 藤澤, 宏幸, 西山, 徹, 川原木, 真司, 森谷, 知沙, 鈴木, 博人, 古舘, 裕希
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 理学療法科学学会 2015
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ISSN1341-1667
2434-2807
DOI10.1589/rika.30.741

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Summary:〔目的〕背臥位での両下肢挙上保持動作における体幹屈筋群の活動および骨盤前傾運動の詳細を明らかにすることである.〔対象〕健常成人男性23名とした.〔方法〕両膝関節伸展位で股関節90°屈曲位から15°間隔で下降させた位置をそれぞれ保持するとの課題において,体幹屈筋群の筋活動を筋電計にて,また同時に骨盤傾斜角度を計測した.〔結果〕筋活動は腹直筋上部および腹直筋下部で有意な増加を示した.骨盤前傾角度は有意に増加を示した.〔結語〕筋活動量の変化や骨盤前傾運動の早期出現が認められたことは,下肢降下テストにおける判定基準の検討の必要性を示唆する.
ISSN:1341-1667
2434-2807
DOI:10.1589/rika.30.741