人工膝関節全置換術後6ヵ月の筋力低下例を予測する術前因子の検討
〔目的〕本研究の目的は,人工膝関節全置換術(TKA)後6ヵ月の筋力低下例を予測する術前因子を明らかにすること.〔対象と方法〕対象は,変形性膝関節症の診断で片側のTKAを施行した患者108名とした.筋力は,術前,術後2週,3ヵ月,6ヵ月時に最大等尺性膝伸展トルクを体重で除した値を計測した.術前因子は,基本属性,膝可動域,大腿部筋形態,筋力を抽出した.重回帰分析にて,術後6ヵ月の筋力値に影響する術前因子を解析した.〔結果〕術前の大腿部筋横断面積と筋力が術後6ヵ月の筋力を予測する因子であった(p<0.01,R2=0.45).〔結語〕TKA後6ヵ月時に筋力低下が残存する症例は,術前に大腿部の筋萎縮と筋...
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          | Published in | 理学療法科学 Vol. 35; no. 5; pp. 629 - 633 | 
|---|---|
| Main Authors | , , , | 
| Format | Journal Article | 
| Language | Japanese | 
| Published | 
            理学療法科学学会
    
        2020
     | 
| Subjects | |
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| ISSN | 1341-1667 2434-2807  | 
| DOI | 10.1589/rika.35.629 | 
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| Summary: | 〔目的〕本研究の目的は,人工膝関節全置換術(TKA)後6ヵ月の筋力低下例を予測する術前因子を明らかにすること.〔対象と方法〕対象は,変形性膝関節症の診断で片側のTKAを施行した患者108名とした.筋力は,術前,術後2週,3ヵ月,6ヵ月時に最大等尺性膝伸展トルクを体重で除した値を計測した.術前因子は,基本属性,膝可動域,大腿部筋形態,筋力を抽出した.重回帰分析にて,術後6ヵ月の筋力値に影響する術前因子を解析した.〔結果〕術前の大腿部筋横断面積と筋力が術後6ヵ月の筋力を予測する因子であった(p<0.01,R2=0.45).〔結語〕TKA後6ヵ月時に筋力低下が残存する症例は,術前に大腿部の筋萎縮と筋力低下を認めている可能性が高いことが示唆された. | 
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| ISSN: | 1341-1667 2434-2807  | 
| DOI: | 10.1589/rika.35.629 |