沖縄県立病院歯科口腔外科において過去6年間に施行された顎矯正手術症例の検討

「緒言」近年, 顎矯正手術は術式, 手術器具および材料の改良によりその適応が拡大するとともに, 安全性も向上しており手術を受ける患者数も増加傾向にあると報告されている. 沖縄県には5か所の県立総合病院があり, それぞれ歯科口腔外科が設置されているが, 顎矯正手術は主に沖縄本島の沖縄県立中部病院 (以下中部病院) および沖縄県立南部医療センター・こども医療センター (以下南部医療センター) の2病院においてチームで治療を行っている. 今回, 沖縄県立病院歯科口腔外科における顎変形症治療の実態を把握するために臨床統計的検討を行ったので報告する. 「方法」対象は, 2013年1月から2018年12月...

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Published in日本顎変形症学会雑誌 Vol. 30; no. 4; pp. 237 - 243
Main Authors 比嘉, 努, 銘苅, 泰明, 新垣, 敬一, 仲間, 錠嗣, 上田, 剛生, 澤田, 茂樹, 狩野, 岳史, 天願, 俊泉, 伊禮, 充孝
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 特定非営利活動法人 日本顎変形症学会 2020
日本顎変形症学会
Subjects
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ISSN0916-7048
1884-5045
DOI10.5927/jjjd.30.237

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Summary:「緒言」近年, 顎矯正手術は術式, 手術器具および材料の改良によりその適応が拡大するとともに, 安全性も向上しており手術を受ける患者数も増加傾向にあると報告されている. 沖縄県には5か所の県立総合病院があり, それぞれ歯科口腔外科が設置されているが, 顎矯正手術は主に沖縄本島の沖縄県立中部病院 (以下中部病院) および沖縄県立南部医療センター・こども医療センター (以下南部医療センター) の2病院においてチームで治療を行っている. 今回, 沖縄県立病院歯科口腔外科における顎変形症治療の実態を把握するために臨床統計的検討を行ったので報告する. 「方法」対象は, 2013年1月から2018年12月までの6年間, 沖縄県立病院歯科口腔外科で顎矯正手術を行った194例 (中部病院146例, 南部医療センター48例) とした. 調査項目は, 年次別手術件数, 性別, 手術時年齢, 臨床診断, 術式, 骨接合の方法, 手術時間, 出血量, 輸血の有無, 入院期間, 連携矯正歯科医院数とした.
ISSN:0916-7048
1884-5045
DOI:10.5927/jjjd.30.237