地域在住男性高齢者の外出頻度と環境要因

〔目的〕地域在住男性高齢者における外出頻度低下の関連要因を検討することとした.〔対象〕ニュータウンに居住する65歳以上の男性を対象とした.〔方法〕無記名自記式の質問紙を配布し,回収率は59.4%であった.分析対象者は116名とした.単変量解析にはχ2検定,多変量解析にはロジスティック回帰分析を使用した.〔結果〕単変量解析の結果,後期高齢者,居住棟にエレベーターがない,居住棟と近隣商店との高低差が大きいことが外出頻度低下に対する有意な関連性を示した.外出頻度低下に対する有意な独立関連因子は,「居住棟と近隣商店との高低差が大きい」(調整オッズ比4.03)および「後期高齢者」(調整オッズ比3.10)...

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Published in理学療法科学 Vol. 30; no. 2; pp. 285 - 289
Main Authors 藤堂, 恵美子, 平島, 賢一, 樋口, 由美, 北川, 智美, 上田, 哲也, 今岡, 真和
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 理学療法科学学会 2015
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ISSN1341-1667
2434-2807
DOI10.1589/rika.30.285

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Summary:〔目的〕地域在住男性高齢者における外出頻度低下の関連要因を検討することとした.〔対象〕ニュータウンに居住する65歳以上の男性を対象とした.〔方法〕無記名自記式の質問紙を配布し,回収率は59.4%であった.分析対象者は116名とした.単変量解析にはχ2検定,多変量解析にはロジスティック回帰分析を使用した.〔結果〕単変量解析の結果,後期高齢者,居住棟にエレベーターがない,居住棟と近隣商店との高低差が大きいことが外出頻度低下に対する有意な関連性を示した.外出頻度低下に対する有意な独立関連因子は,「居住棟と近隣商店との高低差が大きい」(調整オッズ比4.03)および「後期高齢者」(調整オッズ比3.10)であった.〔結語〕地域在住男性高齢者の外出頻度には,環境要因が関連することが示唆される.
ISSN:1341-1667
2434-2807
DOI:10.1589/rika.30.285