立ち上がり動作における軟性膝装具の装着圧力の時間的変化

〔目的〕軟性膝装具の装着圧力は,動作時に変化せず固定が不十分となるため,動作時に常に固定が得られるように,動的に装着圧力が変化する軟性膝装具が必要となる.本研究はそのような装具開発の基礎研究として,立ち上がり動作時の装着圧力の時間的変化を調べた.〔対象と方法〕対象は,健常若年男性18名とした.異なる装着圧力の軟性膝装具を使用した場合の立ち上がり動作時の装着圧力の時間的変化を調べた.〔結果〕立ち上がり動作の各相における装着圧力の変化において有意差が認められ,殿部離床時に装着圧力が最も大きくなった.また,膝関節屈曲角度に応じて装着圧力が高くなる傾向があった.〔結論〕立ち上がり動作時の軟性膝装具の装...

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Published in理学療法科学 Vol. 36; no. 6; pp. 859 - 863
Main Authors 北川, 広大, 岡松, 将吾, 山本, 裕晃, 和田, 親宗
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 理学療法科学学会 2021
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ISSN1341-1667
2434-2807
DOI10.1589/rika.36.859

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Summary:〔目的〕軟性膝装具の装着圧力は,動作時に変化せず固定が不十分となるため,動作時に常に固定が得られるように,動的に装着圧力が変化する軟性膝装具が必要となる.本研究はそのような装具開発の基礎研究として,立ち上がり動作時の装着圧力の時間的変化を調べた.〔対象と方法〕対象は,健常若年男性18名とした.異なる装着圧力の軟性膝装具を使用した場合の立ち上がり動作時の装着圧力の時間的変化を調べた.〔結果〕立ち上がり動作の各相における装着圧力の変化において有意差が認められ,殿部離床時に装着圧力が最も大きくなった.また,膝関節屈曲角度に応じて装着圧力が高くなる傾向があった.〔結論〕立ち上がり動作時の軟性膝装具の装着圧力の変化および指標が確認できた.今後は,動的に装着圧力が変化する軟性膝装具の開発を進めていく.
ISSN:1341-1667
2434-2807
DOI:10.1589/rika.36.859