介助者の足部位置が要移乗介助者の立ち上がる力に及ぼす影響

〔目的〕股関節屈曲制限により立ち上がりが困難な要介助者に対して,力を発揮させるために有効な介助者の足部位置を明らかにする.〔対象〕移乗介助経験を有する男子大学生16名を介助者,健常成人男性1名を要介助者とした.〔方法〕床反力計,フォースシューズを用いて,介助者が足を前後に開いた場合(以下,前後開脚)と左右に開いた場合(以下,左右開脚)における要介助者の下肢荷重量を離殿時において比較した.〔結果〕離殿時の下肢荷重量は左右開脚よりも前後開脚で有意に大きかった.〔結語〕介助者の足部を前後に位置させることが,離殿時における要介助者の下肢荷重量の増加を促す可能性のあることが示唆される....

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Published in理学療法科学 Vol. 30; no. 5; pp. 725 - 728
Main Authors 中野, 聡太, 加藤, 浩, 和田, 親宗
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 理学療法科学学会 2015
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ISSN1341-1667
2434-2807
DOI10.1589/rika.30.725

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Summary:〔目的〕股関節屈曲制限により立ち上がりが困難な要介助者に対して,力を発揮させるために有効な介助者の足部位置を明らかにする.〔対象〕移乗介助経験を有する男子大学生16名を介助者,健常成人男性1名を要介助者とした.〔方法〕床反力計,フォースシューズを用いて,介助者が足を前後に開いた場合(以下,前後開脚)と左右に開いた場合(以下,左右開脚)における要介助者の下肢荷重量を離殿時において比較した.〔結果〕離殿時の下肢荷重量は左右開脚よりも前後開脚で有意に大きかった.〔結語〕介助者の足部を前後に位置させることが,離殿時における要介助者の下肢荷重量の増加を促す可能性のあることが示唆される.
ISSN:1341-1667
2434-2807
DOI:10.1589/rika.30.725