半腱様筋腱と薄筋腱を用いた膝前十字靱帯再建術後9週の歩行立脚初期における膝関節伸展モーメントと1年後の脛骨前方移動量の関係

〔目的〕半腱様筋腱と薄筋腱(STG)を用いた膝前十字靱帯(ACL)再建術後9週における歩行立脚初期の膝伸展モーメントと1年後の脛骨前方移動量(ATT)の関係を検証し,膝伸展モーメントが再建靱帯に及ぼす影響を明らかにすること.〔対象〕STGを用いたACL再建術後患者10例20肢(健側,患側)とした.〔方法〕歩行立脚初期の膝伸展モーメントは術後9週に三次元動作解析装置と床反力計から算出し,体重で正規化した.また,術後1年にATTを求めた.〔結果〕術後9週の膝伸展モーメントは健側より患側で有意に低値を示し,術後9週の患側の膝伸展モーメントと術後1年のATTに関連はなかった.〔結語〕二次的損傷予防から...

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Published in理学療法科学 Vol. 30; no. 2; pp. 291 - 295
Main Authors 池野, 祐太郎, 川上, 翔平, 濱野, 由夏, 二宮, 太志, 山田, 英司, 福田, 航, 竹内, 謙太, 田中, 聡, 片岡, 悠介, 五味, 徳之
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 理学療法科学学会 2015
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ISSN1341-1667
2434-2807
DOI10.1589/rika.30.291

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Summary:〔目的〕半腱様筋腱と薄筋腱(STG)を用いた膝前十字靱帯(ACL)再建術後9週における歩行立脚初期の膝伸展モーメントと1年後の脛骨前方移動量(ATT)の関係を検証し,膝伸展モーメントが再建靱帯に及ぼす影響を明らかにすること.〔対象〕STGを用いたACL再建術後患者10例20肢(健側,患側)とした.〔方法〕歩行立脚初期の膝伸展モーメントは術後9週に三次元動作解析装置と床反力計から算出し,体重で正規化した.また,術後1年にATTを求めた.〔結果〕術後9週の膝伸展モーメントは健側より患側で有意に低値を示し,術後9週の患側の膝伸展モーメントと術後1年のATTに関連はなかった.〔結語〕二次的損傷予防から,ACL再建術後9週では歩行立脚初期の膝伸展モーメント低下の改善が必要である.
ISSN:1341-1667
2434-2807
DOI:10.1589/rika.30.291