生理不順と不定愁訴
東洋医学でいう血の道症の中に於血月経不順がありますが, これは初潮時から閉経時にわたって, いつでも発症する可能性を有しておりますが, その原因により治療効果も1回から数ヶ月に及ぶものもあります. 無月経とは月経周期が1回以上脱落したもので妊娠や授乳期の無月経は生理的なものであります. 生理不順で最も多いのが月経が遅れるか, 生理の量が少ないか, 多いか又は月経が何か月も無いか特に最近多くなったのが精神的ショックや肥満体質改善による栄養障害と不妊手術(卵管結紮)による無月経が多いのであります. 生理不順を原因別に分けると次の通りであります. 1.子宮性無月経=子宮粘膜に異状ある場合 2.卵巣性...
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Published in | 日本鍼灸良導絡医学会誌 Vol. 9; no. 2; pp. 14 - 15 |
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Main Author | |
Format | Journal Article |
Language | Japanese |
Published |
日本良導絡自律神経学会
1980
日本良導絡神経学会 |
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ISSN | 0286-1631 1884-9253 |
DOI | 10.17119/ryodoraku1971.9.2_14 |
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Summary: | 東洋医学でいう血の道症の中に於血月経不順がありますが, これは初潮時から閉経時にわたって, いつでも発症する可能性を有しておりますが, その原因により治療効果も1回から数ヶ月に及ぶものもあります. 無月経とは月経周期が1回以上脱落したもので妊娠や授乳期の無月経は生理的なものであります. 生理不順で最も多いのが月経が遅れるか, 生理の量が少ないか, 多いか又は月経が何か月も無いか特に最近多くなったのが精神的ショックや肥満体質改善による栄養障害と不妊手術(卵管結紮)による無月経が多いのであります. 生理不順を原因別に分けると次の通りであります. 1.子宮性無月経=子宮粘膜に異状ある場合 2.卵巣性無月経=卵巣の発育不全等の場合 3.全身基因性無月経=体質改善(無理な食事制限)による栄養障害等. 4.精神的ショックによる場合 5.不妊手術(卵管結紮)による生理不順もありますが, 特に多いのが2~5であります. |
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ISSN: | 0286-1631 1884-9253 |
DOI: | 10.17119/ryodoraku1971.9.2_14 |