理学療法及び作業療法学科学生が求める 教員の行動分析

この研究の目的は,学生が求める教員のリーダーシップ行動とその特徴を明らかにすることである。調査対象は本校理学療法及び作業療法学科全学生で,第1次調査において,学生が求める教員の日常行動406項目が明らかとなった。さらに,第2次調査では1次調査で得られた教員の行動を重要度により分析し,その特徴が明らかになった。学生が求める教員の行動は「授業の内容や方法に関する項目」と「教員の基本的態度や心構えに関する項目」に大別され,前者では授業内容で重要な箇所を明確にし,その説明には教授媒体を有効に用いることが特に求められていた。その他「興味を引く授業をする」「一方通行的な授業をしない」など授業を成功させるた...

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Published in理学療法科学 Vol. 18; no. 1; pp. 61 - 66
Main Authors 溝田, 勝彦, 村田, 伸
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 理学療法科学学会 2003
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ISSN1341-1667
2434-2807
DOI10.1589/rika.18.61

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Summary:この研究の目的は,学生が求める教員のリーダーシップ行動とその特徴を明らかにすることである。調査対象は本校理学療法及び作業療法学科全学生で,第1次調査において,学生が求める教員の日常行動406項目が明らかとなった。さらに,第2次調査では1次調査で得られた教員の行動を重要度により分析し,その特徴が明らかになった。学生が求める教員の行動は「授業の内容や方法に関する項目」と「教員の基本的態度や心構えに関する項目」に大別され,前者では授業内容で重要な箇所を明確にし,その説明には教授媒体を有効に用いることが特に求められていた。その他「興味を引く授業をする」「一方通行的な授業をしない」など授業を成功させるための重要な行動が挙がっていた。学生が望んでいる教員の行動は,日本医学教育学会監修の「医学教育マニュアル」の内容と類似したものが多く,今後の学生との関わりの中で参考にすべき行動だと考える。
ISSN:1341-1667
2434-2807
DOI:10.1589/rika.18.61