練習で獲得したパフォーマンスのレベルと実践への転移可能性の関係に関する研究

〔目的〕新しい技能獲得の練習終了時の技能レベルと長期的な技能保持レベルの関係を調べることとした.〔対象〕健常若年成人14名を対象とした.〔方法〕第三者の筆跡を真似ることを課題とした.練習では基準となる筆跡とのズレの許容範囲を設け,一定の基準を満たすまで練習を行った.その後に実施される保持テスト,転移テストの評価得点を技能獲得レベルの高さで2群間で比較した.〔結果〕より高い技能レベルに至るまで練習を継続した群の方が良好な長期的技能保持と学習の転移が良好であった.〔結語〕練習終了時の技能レベルが高ければその後の長期的な技能レベルの維持と学習の転移が良好であるという関係が示唆される....

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Published in理学療法科学 Vol. 30; no. 1; pp. 69 - 73
Main Authors 大橋, ゆかり, 佐藤, 洋平
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 理学療法科学学会 2015
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ISSN1341-1667
2434-2807
DOI10.1589/rika.30.69

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Summary:〔目的〕新しい技能獲得の練習終了時の技能レベルと長期的な技能保持レベルの関係を調べることとした.〔対象〕健常若年成人14名を対象とした.〔方法〕第三者の筆跡を真似ることを課題とした.練習では基準となる筆跡とのズレの許容範囲を設け,一定の基準を満たすまで練習を行った.その後に実施される保持テスト,転移テストの評価得点を技能獲得レベルの高さで2群間で比較した.〔結果〕より高い技能レベルに至るまで練習を継続した群の方が良好な長期的技能保持と学習の転移が良好であった.〔結語〕練習終了時の技能レベルが高ければその後の長期的な技能レベルの維持と学習の転移が良好であるという関係が示唆される.
ISSN:1341-1667
2434-2807
DOI:10.1589/rika.30.69