脳血管障害患者の機能回復過程の判別に 関連する要因の検討

本研究の目的は脳血管障害患者の機能回復過程を類型化し,その判別に関連する要因を明らかにし,それぞれの群の特徴を示すことである。対象は131名の片麻痺患者。MOAの短期回復群と長期回復群との判別に関連する要因は,MOA初期値,発症から入院までの期間,知的低下の有無の3要因で,長期回復群の特徴はMOA初期値が低いが発症から入院までの期間が短く,知的低下がないことであった。MFSの両群間の判別に関連する要因は,MFS初期値と年齢の2要因で,長期回復群の特徴はMFS初期値が低く年齢は50歳代と70歳代であった。BIの両群間の判別に関連する要因は,BI初期値,年齢,発症から入院までの期間の3要因で,長期...

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Published in理学療法科学 Vol. 17; no. 1; pp. 43 - 48
Main Authors 原, 瑞穂, 水内, 佐和子, 小林, 修二, 森田, 秋子
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 理学療法科学学会 2002
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ISSN1341-1667
2434-2807
DOI10.1589/rika.17.43

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Summary:本研究の目的は脳血管障害患者の機能回復過程を類型化し,その判別に関連する要因を明らかにし,それぞれの群の特徴を示すことである。対象は131名の片麻痺患者。MOAの短期回復群と長期回復群との判別に関連する要因は,MOA初期値,発症から入院までの期間,知的低下の有無の3要因で,長期回復群の特徴はMOA初期値が低いが発症から入院までの期間が短く,知的低下がないことであった。MFSの両群間の判別に関連する要因は,MFS初期値と年齢の2要因で,長期回復群の特徴はMFS初期値が低く年齢は50歳代と70歳代であった。BIの両群間の判別に関連する要因は,BI初期値,年齢,発症から入院までの期間の3要因で,長期回復群の特徴はBI初期値が低く発症から入院までの期間が長いが,年齢が若いことであった。
ISSN:1341-1667
2434-2807
DOI:10.1589/rika.17.43