講座後のアンケート調査からみる理学療法士に対する地域住民のニーズ

【目的】理学療法士(Physical Therapist;PT)が実施した健康増進および介護予防講座のアンケート内容から,PTに対する地域住民のニーズについて調査し,地域包括ケアシステムの構築におけるPTの役割について検討した。【方法】講座に参加した地域住民135名を対象とし,講座内容に対する要望等について自由記載も加えたアンケート調査を実施した。テキストマイニングの手法を用いて,頻出語抽出や階層的クラスター分析を行い講座内容に対する要望を整理した。【結果】アンケート内容の分析の結果,講座に対する要望として「定期的な開催」,「もう少し体を動かす」の2つのクラスターに分類された。【結論】本調査に...

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Published in理学療法の科学と研究 Vol. 8; no. 1; pp. 8_31 - 8_35
Main Authors 竹内, 弥彦, 中野, 拓, 太田, 直樹
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 一般社団法人 千葉県理学療法士会 20.03.2017
千葉県理学療法士会
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ISSN1884-9032
2758-3864
DOI10.57476/srpt.8.1_8_31

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Summary:【目的】理学療法士(Physical Therapist;PT)が実施した健康増進および介護予防講座のアンケート内容から,PTに対する地域住民のニーズについて調査し,地域包括ケアシステムの構築におけるPTの役割について検討した。【方法】講座に参加した地域住民135名を対象とし,講座内容に対する要望等について自由記載も加えたアンケート調査を実施した。テキストマイニングの手法を用いて,頻出語抽出や階層的クラスター分析を行い講座内容に対する要望を整理した。【結果】アンケート内容の分析の結果,講座に対する要望として「定期的な開催」,「もう少し体を動かす」の2つのクラスターに分類された。【結論】本調査により地域住民の主なニーズとして,専門職による継続的な介入が明らかとなった。今後,地域包括ケアシステムにおける自助・互助の概念や住民の自主性を念頭においた上で,PTが短期間でも介入し,住民主体で運動を継続できるシステムの構築に関与していく必要性が考えられた。
ISSN:1884-9032
2758-3864
DOI:10.57476/srpt.8.1_8_31