人間工学評価ツールの現状について

「1. はじめに」 人の身体負担による筋骨格系障害の予防のため, 多くの人間工学評価法がそのツールとして利用されている. 例えば2010年のTakalaらの論文では30, 2021年の平内の研究では43の手法がリストアップされている. AIHA(米国産業衛生協会)は, 2011年に20手法を人間工学アセスメントツールボックスとして示している. 評価法の使用状況については, 2019年のLoweらの論文では23の手法について調査・報告している. 従来の人間工学評価法は, 目視で作業を観察して紙と鉛筆だけで利用できる定性的な手法が中心だった. 最近は, 表計算ソフトや専用ソフトあるいはオンラインで...

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Published in人間工学 Vol. 58; no. 3; pp. 123 - 126
Main Authors 平内, 和樹, 瀬尾, 明彦, 肥田, 拓哉, 菅間, 敦, 倉元, 昭季, 茅原, 崇徳
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 一般社団法人 日本人間工学会 15.06.2022
日本人間工学会
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ISSN0549-4974
1884-2844
DOI10.5100/jje.58.123

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Summary:「1. はじめに」 人の身体負担による筋骨格系障害の予防のため, 多くの人間工学評価法がそのツールとして利用されている. 例えば2010年のTakalaらの論文では30, 2021年の平内の研究では43の手法がリストアップされている. AIHA(米国産業衛生協会)は, 2011年に20手法を人間工学アセスメントツールボックスとして示している. 評価法の使用状況については, 2019年のLoweらの論文では23の手法について調査・報告している. 従来の人間工学評価法は, 目視で作業を観察して紙と鉛筆だけで利用できる定性的な手法が中心だった. 最近は, 表計算ソフトや専用ソフトあるいはオンラインで利用できる定量的な手法が宅流になっている. しかし国内では, チェックリストは広く利用されているものの, 他の評価法の利用は限られたままのようである. そこで本報告では, 昨今の人間工学評価ツールの概要を紹介する.
ISSN:0549-4974
1884-2844
DOI:10.5100/jje.58.123