回復期脳卒中片麻痺患者における入院時重症度別のFIM運動細項目の経過解析

〔目的〕ADL訓練用クリニカルパスを作成するために, FIMを用いてADL細項目の予測されるゴール(自立度)とその到達期間を解析した。〔対象〕回復期リハビリテーション病棟に入院した脳卒中患者1479名を対象者とした。〔方法〕入院時のFIM運動項目合計点から対象者を9層に層別化し,各層ごとに各FIM運動細項目得点が自立に到達している患者の割合(以下,自立到達度)と,自立に到達するのに必要な期間(以下,自立到達期間)を解析した。〔結果〕入院時のADL障害の程度により特徴的な自立到達度と自立到達期間を示していた。〔結語〕これらの組み合わせを知ることで回復期リハビリ病棟へ入院する脳卒中片麻痺患者のAD...

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Published in理学療法科学 Vol. 25; no. 1; pp. 1 - 6
Main Authors 永井, 将太, 登立, 奈美, 金田, 嘉清, 園田, 茂, 奥山, 夕子, 新田, 收, 坂本, 利恵, 寺西, 利生
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 理学療法科学学会 2010
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ISSN1341-1667
2434-2807
DOI10.1589/rika.25.1

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Summary:〔目的〕ADL訓練用クリニカルパスを作成するために, FIMを用いてADL細項目の予測されるゴール(自立度)とその到達期間を解析した。〔対象〕回復期リハビリテーション病棟に入院した脳卒中患者1479名を対象者とした。〔方法〕入院時のFIM運動項目合計点から対象者を9層に層別化し,各層ごとに各FIM運動細項目得点が自立に到達している患者の割合(以下,自立到達度)と,自立に到達するのに必要な期間(以下,自立到達期間)を解析した。〔結果〕入院時のADL障害の程度により特徴的な自立到達度と自立到達期間を示していた。〔結語〕これらの組み合わせを知ることで回復期リハビリ病棟へ入院する脳卒中片麻痺患者のADL訓練の指標となることが示唆された。
ISSN:1341-1667
2434-2807
DOI:10.1589/rika.25.1