介護老人保健施設における集団運動実施時のモニタリングの現状

介護老人保健施設(老健)に勤務する理学療法士(PT)を対象に,老健で行う個別指導と集団運動における心肺機能に関するリスクの存在を確認するために,アンケート調査を行った。方法は,運動時の生理的反応を捉えるモニタリング項目を選択肢の中から優先順位をつけて選択した後に点数を割り当て,順位の確定をした。結果は個別指導および集団運動ともにアクシデントの発生を認め,62.5%のPTがリスク管理を行う上で十分な情報量は得られていないと回答した。モニタリング状況は個別指導では継時的な脈拍変動の評価を行い運動負荷量を調整するが,集団運動では運動負荷後に生じた生理的反応を評価していた。集団運動の対象者は複数である...

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Published in理学療法科学 Vol. 22; no. 1; pp. 55 - 59
Main Authors 秋山, 純和, 上村, さと美
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 理学療法科学学会 2007
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ISSN1341-1667
2434-2807
DOI10.1589/rika.22.55

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Summary:介護老人保健施設(老健)に勤務する理学療法士(PT)を対象に,老健で行う個別指導と集団運動における心肺機能に関するリスクの存在を確認するために,アンケート調査を行った。方法は,運動時の生理的反応を捉えるモニタリング項目を選択肢の中から優先順位をつけて選択した後に点数を割り当て,順位の確定をした。結果は個別指導および集団運動ともにアクシデントの発生を認め,62.5%のPTがリスク管理を行う上で十分な情報量は得られていないと回答した。モニタリング状況は個別指導では継時的な脈拍変動の評価を行い運動負荷量を調整するが,集団運動では運動負荷後に生じた生理的反応を評価していた。集団運動の対象者は複数であるため,運動負荷量が不明確になりやすく,個別指導よりもリスクの存在を一層確認する必要があると考えられる。
ISSN:1341-1667
2434-2807
DOI:10.1589/rika.22.55