徒手筋力計を用いた座位での股関節伸展筋力測定法の有用性

〔目的〕徒手筋力計(HHD)を用いた座位での股伸展筋力測定法の有用性を検証することとした.〔対象〕対象は健常成人男性20名とした.〔方法〕課題動作の等尺性股伸展運動を座位,立位,腹臥位で実施した.HHDにて筋力値を,表面筋電計にて股伸展筋と体幹筋の筋活動量を計測した.測定法の信頼性,肢位間での筋力値と筋活動量の差,および相関について検討した.〔結果〕信頼性は座位で,筋力値は立位で,次いで座位で他の肢位より有意に高かった.大殿筋活動量は座位と立位で有意な差がなかった.筋力値と大殿筋活動量のいずれも座位と腹臥位間で高い相関を示した.〔結語〕座位での測定法は信頼性が高く,腹臥位での測定値との関連性を...

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Published in理学療法科学 Vol. 30; no. 1; pp. 75 - 79
Main Authors 高橋, 由依, 金子, 諒介, 隈元, 庸夫, 信太, 雅洋, 伊藤, 俊一, 田中, 昌史, 世古, 俊明
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 理学療法科学学会 2015
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ISSN1341-1667
2434-2807
DOI10.1589/rika.30.75

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Summary:〔目的〕徒手筋力計(HHD)を用いた座位での股伸展筋力測定法の有用性を検証することとした.〔対象〕対象は健常成人男性20名とした.〔方法〕課題動作の等尺性股伸展運動を座位,立位,腹臥位で実施した.HHDにて筋力値を,表面筋電計にて股伸展筋と体幹筋の筋活動量を計測した.測定法の信頼性,肢位間での筋力値と筋活動量の差,および相関について検討した.〔結果〕信頼性は座位で,筋力値は立位で,次いで座位で他の肢位より有意に高かった.大殿筋活動量は座位と立位で有意な差がなかった.筋力値と大殿筋活動量のいずれも座位と腹臥位間で高い相関を示した.〔結語〕座位での測定法は信頼性が高く,腹臥位での測定値との関連性を有するが,筋力値は座位と腹臥位で異なることに留意する必要がある.
ISSN:1341-1667
2434-2807
DOI:10.1589/rika.30.75