簡易型乗馬シミュレータに騎乗時の身体運動解析

〔目的〕本研究の目的は,簡易型乗馬シミュレータ騎乗時およびトレッドミル歩行時における身体運動の特性を検討することである。〔対象〕対象者は健常男性11名とした。〔方法〕簡易型乗馬シミュレータの速度設定は4段階とし,また,トレッドミルの速度設定は各被験者の自然歩行速度とした。それぞれについて,超音波式三次元動作解析装置を使用し,骨盤,腰椎,脊柱全体の角度変化と,頭部,体幹,骨盤の移動距離を計測した。〔結果〕簡易型乗馬シミュレータに騎乗時の身体運動の多くは,トレッドミル歩行時に比べ大きな活動が認められた。また,簡易型乗馬シミュレータ騎乗時には,いずれの速度設定においても身体の平衡を保持するために脊柱...

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Published in理学療法科学 Vol. 23; no. 3; pp. 395 - 402
Main Authors 木村, 哲彦, 松澤, 惠美, 竹岡, 義博, 四宮, 葉一, 三谷, 保弘, 小林, 敦郎, 向井, 公一
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 理学療法科学学会 2008
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ISSN1341-1667
2434-2807
DOI10.1589/rika.23.395

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Summary:〔目的〕本研究の目的は,簡易型乗馬シミュレータ騎乗時およびトレッドミル歩行時における身体運動の特性を検討することである。〔対象〕対象者は健常男性11名とした。〔方法〕簡易型乗馬シミュレータの速度設定は4段階とし,また,トレッドミルの速度設定は各被験者の自然歩行速度とした。それぞれについて,超音波式三次元動作解析装置を使用し,骨盤,腰椎,脊柱全体の角度変化と,頭部,体幹,骨盤の移動距離を計測した。〔結果〕簡易型乗馬シミュレータに騎乗時の身体運動の多くは,トレッドミル歩行時に比べ大きな活動が認められた。また,簡易型乗馬シミュレータ騎乗時には,いずれの速度設定においても身体の平衡を保持するために脊柱の分節的な動きが認められた。〔結語〕これらのことから,簡易型乗馬シミュレータによる運動を実施することにより,体幹機能の向上や平衡機能の改善に関係するものと考えられた。
ISSN:1341-1667
2434-2807
DOI:10.1589/rika.23.395