上腕動脈からのガイディングカテーテルの誘導,保持を目的としたGooseNeck Snareの使用

【目的】右上腕動脈からのガイディングカテーテルを左上腕動脈経由のGooseNeck Snareで左総頚動脈へ誘導,保持したことで脳動脈瘤の塞栓術を施行し得た症例を報告する.【症例】症例は未破裂の左内頚動脈瘤の76歳男性.脳動脈瘤に対して塞栓術を計画した.しかし,胸部大動脈の屈曲が非常に強く,経大腿動脈アプローチでは,ガイディングカテーテルを左総頚動脈に留置できず,初回の血管内治療を断念した.しかし,右上腕動脈からのガイディングカテーテルを左上腕動脈経由のGooseNeck Snareで左総頚動脈へ誘導,保持したことで,塞栓術を施行し得た.【結論】右上腕動脈からのガイディングカテーテルの誘導,保...

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Published inJournal of Neuroendovascular Therapy Vol. 5; no. 1; pp. 63 - 67
Main Authors 桑山, 直也, 久保, 道也, 山本, 博道, 岡本, 宗司, 遠藤, 俊郎
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 特定非営利活動法人 日本脳神経血管内治療学会 2011
日本脳神経血管内治療学会
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ISSN1882-4072
2186-2494
DOI10.5797/jnet.5.63

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Summary:【目的】右上腕動脈からのガイディングカテーテルを左上腕動脈経由のGooseNeck Snareで左総頚動脈へ誘導,保持したことで脳動脈瘤の塞栓術を施行し得た症例を報告する.【症例】症例は未破裂の左内頚動脈瘤の76歳男性.脳動脈瘤に対して塞栓術を計画した.しかし,胸部大動脈の屈曲が非常に強く,経大腿動脈アプローチでは,ガイディングカテーテルを左総頚動脈に留置できず,初回の血管内治療を断念した.しかし,右上腕動脈からのガイディングカテーテルを左上腕動脈経由のGooseNeck Snareで左総頚動脈へ誘導,保持したことで,塞栓術を施行し得た.【結論】右上腕動脈からのガイディングカテーテルの誘導,保持を目的としたGooseNeck Snareの使用は有用であった.本法の安全な施行においては術者と助手の協調した操作が要求された.
ISSN:1882-4072
2186-2494
DOI:10.5797/jnet.5.63