ストーマ保有者の社会活動とその関連要因

本研究はストーマ保有者を対象に、社会活動の実態とその関連要因を明らかにすることを目的とした。調査対象は、全国のオストミー協会のうち、協力の得られた3協会とA病院のストーマ造設患者会に所属している者463名を対象とした。結果、331名の回収票(回収率71.3%)を得た。確認的因子分析の結果、「社会参加」「学習活動」「個人的活動」から構成される社会活動尺度が得られた。また、尺度全体および下位尺度のCronbachのα信頼性係数はいずれも高い値を示していた。さらに、ストーマ保有者の背景変数と前述の尺度で測定される社会活動との関連性を検討した結果、「肯定的な生き方」得点が高いほど、「自覚的健康度」が高...

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Published in日本ストーマリハビリテーション学会誌 Vol. 22; no. 2; pp. 73 - 79
Main Authors 道廣, 睦子, 小野, ツルコ, 村上, 生美, 近藤, 末美, 岩垣, 博巳
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 日本ストーマ・排泄リハビリテーション学会 2006
日本ストーマリハビリテーション学会
Subjects
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ISSN0916-6440
2436-8806
DOI10.32158/jssr.22.2_73

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Summary:本研究はストーマ保有者を対象に、社会活動の実態とその関連要因を明らかにすることを目的とした。調査対象は、全国のオストミー協会のうち、協力の得られた3協会とA病院のストーマ造設患者会に所属している者463名を対象とした。結果、331名の回収票(回収率71.3%)を得た。確認的因子分析の結果、「社会参加」「学習活動」「個人的活動」から構成される社会活動尺度が得られた。また、尺度全体および下位尺度のCronbachのα信頼性係数はいずれも高い値を示していた。さらに、ストーマ保有者の背景変数と前述の尺度で測定される社会活動との関連性を検討した結果、「肯定的な生き方」得点が高いほど、「自覚的健康度」が高いほど、もしくは、「将来への不安」が少ないほど、社会活動が行われる傾向にあった。
ISSN:0916-6440
2436-8806
DOI:10.32158/jssr.22.2_73