看護基礎教育におけるICT活用と効果に関する文献検討

「要旨」看護基礎教育におけるICT(information and communication technology)の活用状況とその効果を明らかにすることを目的として, 医中誌web版により「看護基礎教育」「ICT」で検索した2009~2019年の原著論文から21件の文献を抽出し文献検討を行った. その結果, ICTによる学修効果は, 【学修の意識を高める】, 【知識を身につける】, 【理解を深める】, 【イメージを明確化する】, 【実践力を高める】の5つに分類された. ほぼすべての文献において【学修の意識を高める】効果がみられ, 自己学習, 学びの共有では, 複数の学修効果がみられた. 考...

Full description

Saved in:
Bibliographic Details
Published in伝統医療看護連携研究 Vol. 1; no. 1; pp. 72 - 81
Main Author 村上, 大介
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 日本伝統医療看護連携学会 31.07.2020
Subjects
Online AccessGet full text
ISSN2435-5356
2435-6395
DOI10.34511/jstn.1.1_72

Cover

More Information
Summary:「要旨」看護基礎教育におけるICT(information and communication technology)の活用状況とその効果を明らかにすることを目的として, 医中誌web版により「看護基礎教育」「ICT」で検索した2009~2019年の原著論文から21件の文献を抽出し文献検討を行った. その結果, ICTによる学修効果は, 【学修の意識を高める】, 【知識を身につける】, 【理解を深める】, 【イメージを明確化する】, 【実践力を高める】の5つに分類された. ほぼすべての文献において【学修の意識を高める】効果がみられ, 自己学習, 学びの共有では, 複数の学修効果がみられた. 考察として, 【理解を深める】ために学修成果の共有が, 【知識を身につける】ために繰り返しの学修が, 【実践力を高める】ために自己の技術の客観的な把握が効果的であり, そのために適切なICTが活用される必要があること, それぞれの学修効果は関連しあっていると考えられた. ICTの効果的な活用には機器の取り扱いの習熟と, 授業設計の工夫が必要であった.
ISSN:2435-5356
2435-6395
DOI:10.34511/jstn.1.1_72