脳神経外科領域における低侵襲内視鏡支援手術

内視鏡の応用は各分野にわたって行われているが, 脳神経外科領域でもその応用が進んできている. 元来脳は内視鏡の入れるスペースもほとんどないため, 脳室系の観察から始まり, 内視鏡による水頭症の治療や顕微鏡手術の補助的手段として利用されるようになってきた. また, 内視鏡そのものを使用した低侵襲な手術なども次第に発達してきており, その役割は次第に大きなものになってきている. 硬性鏡と軟性鏡の特徴をおのおの生かして使用目的を考慮しているが, 視野の確保と止血などが確実にできることが重要であり, その器具に関してもより簡便で確実なものが開発されつつある. 手術法の適応の紹介と使用器具などについて述...

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Published in医療 Vol. 57; no. 10; pp. 595 - 599
Main Author 黒田, 清司
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 一般社団法人 国立医療学会 2003
国立医療学会
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ISSN0021-1699
1884-8729
DOI10.11261/iryo1946.57.595

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Summary:内視鏡の応用は各分野にわたって行われているが, 脳神経外科領域でもその応用が進んできている. 元来脳は内視鏡の入れるスペースもほとんどないため, 脳室系の観察から始まり, 内視鏡による水頭症の治療や顕微鏡手術の補助的手段として利用されるようになってきた. また, 内視鏡そのものを使用した低侵襲な手術なども次第に発達してきており, その役割は次第に大きなものになってきている. 硬性鏡と軟性鏡の特徴をおのおの生かして使用目的を考慮しているが, 視野の確保と止血などが確実にできることが重要であり, その器具に関してもより簡便で確実なものが開発されつつある. 手術法の適応の紹介と使用器具などについて述べた.
ISSN:0021-1699
1884-8729
DOI:10.11261/iryo1946.57.595